そもそも家で小説なんて書けるわけないだろ

にいさ
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 今日のノルマが書き終わっていない。休日は小説を4000文字書くことにしている。だいたい4時間前後で書き終わる。外に書きに行けば、の話だ。今日は朝からお得意の怠惰を極めてしまったので外出を諦め家で書くことにした。13時頃から書き始めて現在91時半。まだ書き終わっていない。なんというザマだろうか。あと800文字なんだけどな。全然終わらねえ。

 そもそも家で小説なんて書けるわけないだろ。気がついたらSNSを見ている。ゲームをしている。菓子を食っている。なんだこの空間は。こんなところに居られるか! 私はコメダに帰らせてもらう! え、22時で閉店ですか。そうですか。

 今書いているのは電撃大賞に送るための小説で、締切は4月10日である。休日に4000文字ずつ書けば多分今月中に初稿が書き上がる。多分。分かんないけど。でも締切は来月の10日なわけで、最悪4月7日くらいまでに書き上がればなんとかなるんじゃね? という慢心が頭の隅につねに浮かんでいる。非常によろしくない。

 更にいうと締切までに書き上がらなくたって誰も困らない。私が「間に合わなかったな、あーあ」って言うだけの話である。でもせっかくなら出したいじゃん? 電撃大賞は一次選考を通過すると選評がもらえる。すごくない? タダでアドバイスが貰えるわけだ。ほしいじゃんこんなの。だから出したいんだよ。いや一次選考通るかどうかは別として。

 最近やっと長編が書けるようになった。今まではずっと二次創作をしていたがどうにも長いものが書けなかった。オンラインイベントの展示用にオリジナルの長編に挑戦したところなんと書き切ることができて、せっかくだからと今投稿用を書いているところだ。だから出したいんだよ。出せば私は「公募の締切に間に合わせて長編が書ける字書き」になれるんだ。去年の今頃は数千字の二次創作しか書けなかったんだぜ。我ながら成長速度がすげえ。だからこれを書き上げて応募した時点で私はランクアップ確定なわけです。そんで選評をもらって欠点を見直してまた書けばさらにランクアップするわけだ。

「出来た」の積み重ねをこんなにを楽しんでいるのは人生で初めてな気がする。子供の頃、習い事の先生に「努力を知らない子」と言われたことがある。そのとおりだと思う。結局部活動からも受験からも逃げて大人になってしまった。多分この積み重ねていく感覚も普通は受験でみんな経験して学ぶんだろうな。10代で取りこぼしたものを今少しずつ取り戻している。ずいぶんと遅くなった。でも今わりと楽しいから別にいいか。

 別にそんなことはどうでもいいからあと残り800文字を書きなさい。いやだ全然書けない。家で小説なんて書けるわけないだろ。