はじめに
前回イベントで初めて頒布物をつくり早4ヶ月・・意気込みどおり本を作りましたのでその記録を雑多ですが書かせていただきます。
▼前回
本の概要
印刷所:レトロ印刷様
サイズ:A5スクエア
ページ数:18ページ(表紙と裏表紙以外は14ページ)
製本方法:平綴じミシン製本(糸の色はピーコック)
表紙・裏表紙:厚紙ねずみ
表紙と裏表紙の加工:ツヤプリ2色
本文:後述します。タイトルのページと奥付け以外は2色刷り
・制作環境:iPad Air / クリスタ
まず行ったこと
今回もこれでもか・・というくらい試し刷りをしました。多分私はやりすぎなのかもしれないのですが参考までに載せておきます。
・1回目
本のイメージを持ちたく、お試しの製本をしてもらいました。
既存の絵を版で分けて刷って・・届いた試し刷りの本をみてスクエアのミシン綴じで正解だ!となりました。
あとグラデーションのかけ方に注意が必要なことがわかりました。
▼左のページですが、緑から透明のグラデーションをかけて、ぱっきり割れているように見えるのも、グラデのかけ方に工夫が必要だったのです。
・2回目
表紙の絵が何となく固まった後に印刷しました。ここで今回もツヤ加工を入れることに決定。実際に出した本では、青を藍色に変えて、ツヤ加工もお試しでは透明のツヤを重ねていたのですが、実際には色のインクにツヤをたす?感じにしました。
ここで悩んだのがタイトルの文字の色。本当は金色にしたかったのですが、金インクは特殊でツヤ加工できない・・かなり悩みました。
金の部分はツヤ加工にしないか・・それとも金に近い色を選んでツヤ加工にするか・・結局後者になりましたが自分的にナイスチョイスだったと思っています。
▼本を持っている方は見比べていただければと・・!
・3回目
今回の1番の難関は濃度の調整でした。不透明度で色の濃さを調整していたのですが、不透明度の調整だとかなり薄くなると印刷所さんから教えていただきました。製本の試しずりと、本番ともに「薄くなりそうですが大丈夫ですか?」とご連絡いただきました。
しかもクリスタでの濃度調整が分からずめちゃくちゃ調べました・・。
濃度で失敗しそう・・と思ったので紙を3種類選択、いろんな濃度で塗ってどのように見えるかわかるようにするために試し刷りしました。
▼とりあえず濃度をいろいろ変えて適当に塗ってみた。数字は濃度のメモです。
本文の紙選び
今回やりたかったことの一つはページによって紙とインクを変えること。
実現できて良かったです。ただ、どの紙にどのインクを乗せるか悩みました。
そして本文の仕様はこんな感じにしました。
ちなみに「1/2」は表は1色、裏は2色という意味です。
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本文1枚目 スクレ 1/2
本文2枚目 トーンF 2/2
本文3枚目 クラフト紙 2/2
本文4枚目 おりひめ 2/2
本文5枚目 おりひめ 2/2
本文6枚目 里紙あさぎ 2/2
本文7枚目 里紙あんず 2/1
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実際の紙たち
使いたいインクと紙を組み合わせていくのが大変でした。
この紙だったらこのインクが映えるだろうな〜とか、あまり同じインクばかり使うと面白くないな・・と考えながらどうにかこうにか作りました。
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■使ったインク
改めて一覧にすると同じ色を多く使っているので、今度はもう少し幅を広げたいですね!
表紙と裏表紙 濃紺、黄土(両方ともツヤプリ加工)
※以下全て本文
1P 黄土
2P 水、紫
3P 濃紺、蛍光イエロー
4P 紫、蛍光レッド
5P 紺、蛍光オレンジ
6P 朱、ラムネ
7P 青、蛍光イエロー
8P 朱、蛍光ピンク
9P シトロン、橙
10P 赤、もも
11P 朱、緑
12P 濃紺、ラムネ
13P ラベンダー、緑
14P 緑
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糸を選ぶ
最後の最後まで悩んで「ピーコック」を選択しました。
中身はそのようなことはないのですが、表紙・裏表紙が自分的にシックな感じになりました。本当は蛍光色でポップな糸が良いな〜と最初は考えていたんですけど、雰囲気重視でいくのなら青っぽい色が良いなと思って選択。
ちなみに糸の指定をする時、備考欄に綴じる位置など書きます。今回は綴じ位置7mm、左綴じにしています。最初お試しで作った際に何ミリのところで綴じるか書いておらず印刷所さんから連絡いただきました。
最後に
初めての本、出せました・・!
箇条書きですが余談と今後のことを・・
表紙、裏表紙除いて14ページになったのは🔥さんの背番号からきています。
タイトルの意味や描いた絵のこと、奥付けに載せた音楽の話はべったーなどに書こうと思っています。
ノベルティと無配のことも近いうちに書きます。
装丁ありきで本を出して、やりたいことをどかんとやりましたが、楽しかったのでまた出したいと思っています。
やはり2色刷りは奥が深い・・個人的にはカラー絵が苦手なので多色刷りにある意味助けられました。
次もスクエア、平綴じ、多色刷りやりたい・・シリーズものにするのもありかもしれない。特殊装丁はいろいろやりたい。
構想が二つあって、タイトル決まっていないけど描きたいものと、タイトル決まってるけど中身決まっていないという感じです。
今回も大変だ・・と言いつつも楽しませていただきました!何よりも自分の手で、自分が作った本をお渡しできて良かったです!
次回のイベントは未定ですがまたでたいと思います!その時はよろしくお願いします。
■補足
本の内容はこちらに書いてます。カプ要素が強いのでパスワード設定しています。分かる方は分かるパスワードです。