産地について考えよう

111strokes111
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「赤と白とロイヤルブルー」(以下rwrb)に登場するヒスパニック系のキャラ、アレックスの肌をファンアートにおいてかなり明るい色で塗った日本人絵師が英語圏のファンに苦言を呈されて反省した件で日本人のファンが英語圏のファンに対して「細かすぎる」「うるさい」「どれだけ肌を濃くすれば満足するんだ?」「どう塗ろうと自由」と日本語で文句を言っているところに出会してとても辛い。

わたしは以前FERamadanというイスラム教徒のゲームファンがイードに合わせてファンアートを投稿するイベントに参加したことがあります。

FERamadanの主催もクロードをホワイトウォッシュするな、イスラモフォビアな作品は受け付けない、と言い切っていました。 

(参加作品はこれ。私は日頃、小説しか書かないのですが英語とアラビア語が飛び交う中で日本語の小説出しても仕方ないのでイードの飾り付け用風船を膨らませるクロードの絵を描きました。枯れ木も山の賑わいっていうでしょ?)

クロードとツィリルがイスラム教徒のゲームファンにとって初めての、中東がルーツであると制作側が明言したニンテンドーキャラクターなので(探せばもっと前のゲームでも存在するはずですが商品展開のタイミングで彼らにとっての初出がクロードたちになったのでしょう)イスラム教徒のゲームファンにとって彼らは本当に大切なキャラなんだなと思いました。

ヒスパニック系のrwrbファンにとって(そう、多分苦言を呈していたのはヒスパニック系の方たちだと思う……)日本人絵師が美を追求する一環でヒスパニック系のアレックスの肌を明るくしたその行為が何故受け入れ難いのか日本人のファンも考えるべきなんですよ。作中でアレックスが何に苦しんで育ち、愛を手に入れるために何と戦って勝利したのかを考えれば良いのにね。

ギャンギャン騒いで和を乱すヒスパニックのrwrbファンはウザイ、海外物にハマるとガイジン相手にしなきゃいけないから嫌だ、せっかく私たち楽しくやってたのに!みたいな雰囲気を何故出せるのか?アメリカ人の作者が書いた国と人種を超えたロマンスなのに何故……。

二次創作は好きなようにやったら良いんですが作品の書き手(描き手)は社会の一員なので、この社会の一員として他者に対してどんな眼差しを向けているのか?は絶対に問われてしまうよね、というお話でした。

@111strokes111
だからなんだ?ということを書くような気がします。