【Switch】終遠のヴィルシュ -EpiC:lycoris- 特装版 【メーカー特典あり】https://amzn.asia/d/1RcnofD
「ひぐらしのなく頃に」「うみねこのなく頃に」と同じようなAボタンを連打してひたすらテキストを読み、連続殺人事件や世界の謎を推理していくゲームです。ようやくトゥルーエンドが見られた！
オトメイトブランドで出ているので主人公がイケメンビュッフェを楽しむゲームのはずなんですが周りのイケメンにまともな奴がいない。とにかく主人公こと俺が真相に辿り着けずとにかく死ぬ。残されたイケメンも主人公こと俺の死後、絶望していく様を丹念に描写された結果死ぬ。6周目でようやく！ようやく殺人犯に殺されず世界の謎も解明出来るトゥルーエンドに到達した結果、もはやどのイケメンともデートしたくない。尚、主人公こと俺が責任をとって幸せにせねばならない重要なイケメンを攻略するルートがありませんでした。
このゲームを何周かしているうちに私は攻略対象外の男性キャラがゲイもしくはバイなのではないか、と思いました。実社会においては人と人の間にある熱狂が性的欲望や恋愛と結びつかないことが殆どです。男性キャラと男性キャラの間にある熱狂を性的欲望や恋愛である、とアブダクションすることによって二次創作におけるBLが始まります。
だから彼はきっと攻略対象の○○のことを愛しているのだろう、それはともかくトゥルーエンドをみたことだしAmazonの特装版小冊子も読んだし考察や感想文読むぜ！と検索したら私は読んでいないステラワース特装版のみに付いてきた小冊子で件の彼は攻略対象の○○を愛していた、と明記されていたそうで
「乙女ゲームにホモを出すな、BL要素を混ぜるな！このライターが関わってるゲームは絶対に買わない！」(言い方！)
と夢女子の皆さんが大騒ぎでした。
さすがにステラワークス版書き下ろし小冊子のためだけにもう1本同じゲームを買うのは無理なのでそちらは確認できていません。
私がみたところゲーム内の彼はグッドルーザーで、この程度の描写すらBLコンタミ扱いして大騒ぎする人たちから「受け攻めの違いやカップリング論争でヒステリーを起こす腐女子は愚か！」みたいな論法で腐女子(先方の表現にしたがっています)が下に見られるの、正直言って納得いかないな……。攻略可能なイケメンキャラは皆、伏して主人公を崇めて愛するわけだからそれで良くない？それに我々は罹患している病気は違えども病的であるという点において同じである、でよくない？
(まあ私もクイア、ということにしたキャラの死を秘匿した上で作品のトリックや大オチに使う行為を病的に嫌がる特性があるので何かを嫌がる彼女たちの脳内で何が起きているのか、は分かるつもりでいます)
なんかものすごく出鼻をくじかれた気持ちです。
私は最初、全員大して好きになれなかった件やパラドックスが解決していない件、作中で天才とされる有能なキャラが感情や他の学問をおろそかにする設定はそろそろキツイ件、について書こうと思ってたんですがそれどころではなくなってしまいました。
攻略対象の○○くんは人気者！という描写の一環でしかなかったのにそれでもあんなに激しい拒否反応があったことにびっくりです。
このゲーム2021年発売なのでその炎上も過去のことですが……。
前述した炎上にも繋がることですが、ゲーム内で
・パラドックスが解決していない件
・攻略対象ではないキャラがゲイもしくはバイだった件
についてそれ自体は問題ではないけれど、どんなユーザーでも分かるようにゲーム内で明らかにしておくべきだったと思っています。入れそびれたから小冊子でいいや、はひどい。
地元のショップで安くなっていたのでファンディスクも押さえてありますが結局、皆のことが大して好きではないのでまだ遊んでいません。ゲーム内のリアリティラインやプレイヤーがパラメータを全く弄れないゲームシステムに戸惑っていたことも大きいです。(オトメイトブランドのゲームで遊ぶの初めて)
大して好きではないからこそイケメンたちが追い込まれる丹念に作られた袋小路や彼らが味わう絶望に対して「結構なお点前で」と言えるのかもしれません。いやそこは本当に超絶技巧が凝らされていた！その辺の構成は見事だったのにこのゲームにおいてかなり重要な要素である自己同一性に関して敢えてを超えたガバガバぶりが何というかこう……惜しかったな、と思います。
疲れたからアンダーテールかユニコーンオーバーロードかファイアーエムブレム風花雪月翠風ルートn回目をやろうかな……。