冬のいちごと夏のトマト、同じ100円分なら、冬のいちご1個で夏のトマトが2つ買える。同じ手間なら、私は冬のいちごを作ろうと思う。そして夏のトマトを2つ買って、ピザやトマトソースにしようと思う。
冬のいちごを作るには、苗を植える時期やどうやったらよく育つかちゃんと調べて手を動かして適切な時期に手間をかける必要がある。
たくさん買えたトマトを、いろんな味で楽しむにはいろんな工夫や先人の知恵が必要だ。
同じ一つの成果が一番大きな価値を持つためのマインドセットは「目新しい何かを探して売る」事ではなくて「私の持っているものを工夫してみんなが欲しい時に手渡す」事。
お金の価値は幾らだって変わるのだ。
貨幣や為替の本質は、価値が変動する事だから、同じ自分の資本を賭けて身体を動かすならば、一生同じ値段のお金を貰って働くよりも自分でより大きなうねりを作りたい。
一過性の競で利益を得たり失ったりする事は目眩しなのだ。
夏に畝を作り、その終わりには苗を植えよ
秋に草をむしり、水を与えよ
風や寒さ、たくさんの困難があるが
工夫と知恵は楽しみとなるだろう
冬に一足早く、お前は素敵な実りを得る
春の有り余る収穫で、ジャムやパイを作れ!
富を得て利益を生み出すとはそういう事!!
あの夏から秋の暑い日、おばあちゃんとおじいちゃんがいちごの畝の草取りをしていた事。蜜蜂が働く中で遊んだビニールハウスの事。冬の日の寒い居間に、石油ストーブを焚いて、ひとつひとつ手作業で化粧箱に詰められたいちごの宝石のような美しさ。
何かを作る人のマインドセットは商人のマインドセットではいけない。
競は一回ごとに勝敗が決まるゲームだが、作る人の富のゲームは、より大きな周期のゲームだ。それは競ではなく為替に近い。
あのいちごハウスのおじいちゃんとおばあちゃんのマインドセットを理解して、これから体を動かす。
暦の周期を祖母と祖父から引き継いで、いちご農家の生活で働いて、自分の富を増やすのだ。