たまたま山口一郎のインタビューがツイッターのタイムラインに流れてきた。うつ病を発症してからの生活について事細かく赤裸々に話していた。その中でこんな発言があった。
「ずっと好きな中日ドラゴンズだけは、なぜか残った。ドラゴンズの全試合の情報を深夜にYouTube配信している人がいて、そのコンテンツにも救われました」
この後にこのインタビューのタイトルにもなっている加藤浩次とのエピソードに続くのだが、待ってくれ。山口一郎が不調を自覚し始めたのは2022年頃だそう。2022年の中日ドラゴンズは最下位である。確かにミスタードラゴンズ立浪和義が再びユニフォームを着ることになった年だが、結果は散々だったはずだ。また、落合英二、森野、ノリさんに、山井、浅尾、小田幸平など黄金期の中日ドラゴンズを築き上げたメンバーが内閣入りをし、そしてシーズン途中で大きな人事異動があった年がこの年だ。
2023年はというと相も変わらず最下位。涌井やアルモンテなど実績のある選手を獲るが噛み合わず。また忘れもしない『令和の米騒動』が起きたのもこの年で、一体山口一郎はこの時期の中日ドラゴンズのどこに励まされたのだろうか。
勿論自分も長い歴史があるにも関わらず中々勝てない阪神タイガースという球団を応援しているので、プロ野球はそもそも勝ち負けのスポーツではない、毎日勝ち負けに一喜一憂する必要もないことは承知の上ではあるが、それでも体調不良の時に自分が応援している球団が、ましてやレジェンド選手が指揮を取っているチームが大敗している様子を見続けることは私には考えられない。
もし山口一郎と話す機会があるのならば中日ドラゴンズのどこを見ていたのか聞いてみたい。