少女☆歌劇レヴュースタァライトは、舞台少女が、資本という燃料(キリン)と観客の熱狂(トマト)と舞台少女本人の情熱を燃やして舞台で輝くスタァを目指す、という物語である。
ジャニーズしかり、AKB48しかり、現実の芸事では何かしらの搾取や構造的な負荷が存在してきた。そして、宝塚もまた歪な構造が悲惨な事件をきっかけとして明らかにされつつある。相撲部屋にも近い、クローズドな関係性での極端な管理と、管理に付随する暴力については、様々なメディア・コンテンツでフィクション、ノンフィクション限らず描かれてきたことである。一方で、エンタメをみたい我々が、その現実(搾取)から目を背けがちでもあるのは否定できない。
卒論集という名の考察合同誌に参加したこともあり、スタァライトに向き合うと同時に、モデルであろう宝塚が踏み入れている現状について考えを巡らせる必要がある。