2024年4月30日〜5月6日

128lock
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4月30日(火曜日) 先日受けた会社から内定通知が来た。起きたてのぼんやりした頭でメールを確認して、そのままガッツポーズをした。Instagramのストーリーに載せると予想以上にいいねが来ていて、めちゃくちゃうれしかった。午後、美容院に行く。切ってもらう際に、かなり細かい注文をしてしまったので大丈夫かな……と思っていたが、美容師さんに「的を射ていると思います」と言ってもらえて安心。とても満足のいく髪に仕上げてもらった。初めて行った美容院だったけれど、今後もお願いしたいと思う。その勢いで柏の方まで足を延ばしてキネマ旬報シアターへ。三宅監督の「Playback」と濱口監督の「PASSION」を二本連続で鑑賞。「Playback」は余白があり、これは現実なのか?夢?と思いながら観ていた。「選択と結果が積み重なって今がある」というようなセリフが印象に残った。カーブミラーのカットが素晴らしかった。入れ替えの20分で急いで隣のスーパーに行き、お菓子を買って、映画館に戻って勢いよく胃にぶち込んだ。絶対お腹が空くに決まっているし、音が鳴るのを防ぐための技。「PASSION」は、濱口監督……なんて恐ろしい監督だ……という感想。これが卒業制作だなんて信じられない。会話、会話、会話、視線、内なる暴力と外側からくる暴力。「ハッピーアワー」を思い出した。三宅監督と濱口監督の新作(旧作特集)が観られる今年は最高だな、と噛み締めながら帰宅。

5月1日(水曜日) 正午に起床。昨晩、伊藤紺さんの<したいことたくさんあるけど わたしって「したいね」「したいね」でいいみたい>を思い出して、「気がする朝」を読み返す。ふとした瞬間に短歌を思い出す喜び。読むたびにグッとくる歌が変わるの、人間って感じがするな。録画をいくつか観たり、本を読んだりしていたらあっという間に夜になった。レジーさんの「ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち」を読み終わる。自分はファスト教養なるものとは距離をとっている(つもりだ)けれど、その沼にはまらない保証なんてない。ファスト教養を批判するだけではなく、社会背景やはまる心理を分析し、それと対峙するための考え方や意識について書かれていて、とても興味深い本だった。また、自分が好きなコンテンツを話したり語ることが、誰かにとっての圧になり得るかもしれないということを自覚していきたいと思った。

5月2日(木曜日) 友人と昼過ぎに会う。神保町のラドリオでナポリタンを頼む。昨日、溜めていた「不適切にもほどがある!」を一気見したからか、そこまで空腹ではなかったが、どうしても食べたくなってしまった。原宿まで歩こうとするも、到着する頃にはお目当ての店が閉まってしまうことに気付き、四谷で断念。代わりに新宿でasicsのスニーカーを買った。久々に高い買い物。帰ってから石田光規さんの「『人それぞれ』がさみしい」を読む。一気に読了。自分が相手にこうしてほしい、と求めることは、相手の自由を奪うことになってしまうのではないか? でも、わたし自身の自由はどうなる?などと悩んでいたが、この本を読んでおっしゃる通りです、の気持ちになった。今は個人を尊重する社会ではあるが、「目の前の他者に対して意見や批判をすることを憚り、それぞれが自分の殻に閉じこもる社会」でもあると書かれていた。なるほどな、わたしもそうだもんな〜と思いながら読んでいた。

期待どおりにいくこと、期待にそぐわないこともふくめてともにすごしてゆく、というのが、人づきあいの基本であり本質だと思っています。

 石田光規 /「人それぞれ」がさみしい 第六章「異質な他者」をとりもどす

5月3日(金曜日) 朝方まで本を読んでいたら眠れず。夕方に40分ほど歩いてデカいダイソーへ。往復徒歩は疲れた、引きこもりにはつらい。

5月4日(土曜日) 松居大悟監督作品のオールナイト上映を観るため、一人でテアトル新宿へ。トークイベントから始まり、「私たちのハァハァ」「アイスと雨音」「ちょっと思い出しただけ」の三本。三作品とも初めて観た。合間で監督の話やQ&Aがあって貴重なオールナイト。頑張っている人は応援したいし、叶えられることは素晴らしいと思うけれど、叶わなかったとしてもその過程が好きで、と話していた監督の姿が印象的だった。「くれなずめ」ではちょっと炎上したと自虐していて笑ってしまった。それは本当にそう。オールナイト明け、外に出たらもう日が昇っていて、思わず背伸びをしたくなった。大勢で一晩を過ごして、映画が終わればそれぞれの生活に戻っていく。当たり前なのに、なんだか変な感じ。

5月5日(日曜日) 満を持してオザキフラワーパークに行った。途中で電車が止まったので、滞在時間が短くなってしまった。急いで見てまわる。ゆっくりひとつずつ見てまわる恋人を追い越して、ざっと、ぱっと見る自分。気持ちの焦りがそのまま行動に出ていて落ち着きがない。ベランダでトマトを育てようかな、トマト今高いし、と話していたら、わたしにできるはずがない、とあまり信用してもらえなかった。パキラも盆栽も枯らした女だもんね、わたしは。そもそも育てるというより、単純にトマトが食べたいだけだな。観葉植物もたくさんありすぎて何が何だか……。見てるだけで楽しい。次はもっとゆっくり見たいし絶対リベンジしよう、と話して店を出た。野方の居酒屋に行くもGWでお休み。古着屋で800円の服を買って中野まで歩く。サイゼで豪遊。

5月6日(月曜日) 「うらかしま」という言葉が通じなくて驚く。え、通じないんだ。それをきっかけに福井弁をレクチャーする。イントネーションが変なときはあるが(同音異義語など)、地元を出てからなまっていないと思っていたので、ふとしたときに方言が出てしまうと自分でもびっくりする。恋人と一緒にいるときに出ることが多いような。午後に秋葉原に行って、ソフビなどを漁る。迷った末、200円のコアラの貯金箱を買った。あまりモノを増やしたくないのに買ってしまった。最近、もし別れたときにこういうものも全て悲しい記憶になってしまうのか、と考えてしまうことが増えた。映画の見過ぎだろうか、それとも。低気圧とPMSで不調、明らかに元気なし。