「結局俺たちはさ、他人にあんまり興味がないんだよ」
あれは、去年の12月とかだっけ。急に大阪で飲むことになった中学時代からの友人から出てきた言葉だった。
思えば、きっかけも急だったし不思議だった。いまだに縁が続いている中学からの知り合いの一人が「大学時代の先輩が営んでる飲み屋で一日店長するから、よかったら来てね」ということをグループラインにあげていた。大阪って遠いし、そもそもそういう場所に一人で飛び込む勇気もあんまりないので「ふうん、そんなものもあるのか」程度にしか考えてなかったけど、数日後に大阪に住んでる別の友人から「あれ行こうと思うんだけど、どう?」って突然電話がかかってきた。そういう突発的に誘われるのが久しぶりで嬉しかったし、あと単純にその日が暇だったので二つ返事で行くことになった。私以外にも声をかけたらしいけど、数日前に声をかけて県外までやってくる暇人は社会人で私ぐらいだったらしい。
当日、まわりは一日店長の大学時代の友人に囲まれている中、誘ってくれた友人と二人で飲んでたんだけど、どういう会話の流れなのか自分たち二人は他人に興味がない人間なのだという結論をだした。
え、そうだったのか。私って他人に興味がなかったんだ。考えた事もなかったな。あれ、でも思い返すとそうかもしれない。他人がどうかというより自分がどうかに興味があるかも。
その言葉はなんとなく流れで解き放たれただけかもしれないけど、それからときどきふっと脳裏に浮かぶ言葉になった。
他人に興味がないってどういうことだろう。他人に興味がありそうな人を思い浮かべる。その人は誰かの旅行体験とか、ゲームとか映画の感想とかをすごく楽しそうに聞いている。確かに私は、共通の話題となるときの話は好きだけど、一方的に話を聞いている立場になるときはあまり面白くないと思ってしまうときもある。どちらかというと自分の話をしている方が好きだと思う。
「他人に興味がない」ていうことがものすごく悪いことだとは思わないけど、もう少し掘り下げて考えてみたら何か発見があるかもしれない。
でも今日はもう眠い。続きはまた今度。