ノアクソデカ感情

52Hzの孤独
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ノアが好きだ

ミレニアムサイエンススクールセミナーのノアが好きだ。

彼女のメモロビをご存知だろうか

外は雨の降が降っており窓ガラスは外と部屋の中の気温の差から水滴ができている。

そこに彼女は文字を綴る

不思議な人よ、あなたが一番愛すのは誰か?

異邦人というボードレールの詩集からの引用だ。

不思議な人、これは先生のことであろう、なにせキヴォトス外から来た得体の知れない生き物だ

しかしこれでは矛盾してしまう詩集異邦人における主人公は作者のボードレールであり不思議な男とはボードレールを指す言葉だ。ノアは言葉は綴る立場にあるのに不思議な男が先生を指すなら矛盾してしまう、

おそらくこの不思議な人はノアを指すのであろう

先ほどの詩の全ての内容を紹介するとボードレールが誰を一番愛しているのか

親族、友人、祖国などの例を挙げて質問される

それにボードレールはその意味を知らないしもったこともないし私にはそれがないと答え、最も愛しているのは空に浮かぶ流れる雲だと答える

そう、この詩のボードレールと同じくノアは孤独なのだ

愛し愛される人が多いが故に孤独

親友であるユウカが先生に対して持つ恋慕の情を応援する気持ちと先生に対する敬愛の気持ち

なんたるジレンマであろうか、彼女はその二つを同時に失ってしまうことさえありうる関係なのだ

そんな中、雲だけを愛し誰も愛することもなく愛されることもない。    そんな道を彼女は選ぼうとしたのかもしれない。