開けたいのだけれど。
ここ数年、冬の夜、嵐の夜は雨戸を閉めるようにしている。嵐の夜は一応の窓の保護のため。冬の夜は寒さ対策である。ただ雨戸には断熱性があるわけではないらしいのでプラシーボかもしれない。でもなにもせずカーテン閉めるよりは暖かい気がする。冬のお部屋の寒さ対策っていろいろあると思うんですけど、ぼくのお部屋では一般的なあれこれが通用しないのでこれに落ち着いた形。
雨戸を閉めると当たり前だけど外の光が入ってこない。夜はそれでいい。問題は朝だ。予定の無い、休みの朝だ。部屋の暗さで爆睡してしまい、気が付くとお天道様はてっぺんにいる。てっぺんすら超えているときもある。なんなら傾きかけてるときもある。
起きたときの虚無感。
なのでそれを防止するためにも、朝になったら雨戸を開けたい。二度寝するにしても、雨戸の閉まった暗い部屋と、カーテンだけが閉まった薄暗い部屋ではおぼろげに覚醒したときの「起きなきゃ」感が違う。寝過ごして、満足しているけれど、一日なにも出来なかったな……てのが減る……気がする。
冬場の寒い時期に雨戸なり、カーテンを開けると窓からのひんやり冷気が室内の温度を下げていると思う。ぼくの部屋の暖房器具はエアコンだけなので、窓からの冷気に負けているときがあると思う。それを阻止するにはカーテンを閉めるしかない。でもカーテンは開けたいのだ。どんよりお天気で暗い室内のために明かりをつけたとしても、昼間はカーテンを開けたい。
昼間なにげなく視線を窓に向けたとき、カーテンがあると気が滅入るというか、なんと言えばいいのかわからないけれど、昼間なのに……と謎の思いにかられる。それが自己嫌悪に繋がったりするので、自然光は欲しいのだ。ぼくの健やかな心のために。でも寒い。冷気が冷たい。エアコンくん、頑張って!! ぼくには君しかいないのだから。