見た目で選んだベースを買うと練馬駅で歪んだクリスマスツリーが爆発四散する

にいぴっぴ
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会社でバンドをやることになり、ベースを買った。見た目で選んだ。

↑購入したベース。背景が家すぎたので炎と合成した。

私に音楽的素養は一切ない。音楽経験といえば、小学生の頃一瞬だけやっていたピアノと、学生時代に軽音楽部の男と付き合っていたことと、学生時代にギターをやっていたという一回り歳上の前職同僚の男と終電後の練馬駅でビンタし合うケンカとなり、最終的にマクドナルドでコーヒーを飲みながら明け方まで話をして一時的に仲直りしたことしかない。その人のことは今でも嫌いなので楽譜は読めない。過去、交際相手に「音楽のノリ方がキモい」と言われたことさえある。

↑駅で見かけた人権コーナー

音楽的素養はないが、私の故郷奈良県では、「奈良を出るとバンドをやる」というジンクスがある(※フィクションです。)。全員やってる(※フィクションです。)。奈良ではみんな、息を吸って吐くことを繰り返す虚な毎日を送ることしかできないため(※フィクションです。)、奈良を出た瞬間に快不快以外の感情がやっと芽生え(※フィクションです。)、それがバンドという形で発露する(※フィクションです。)。だから私がバンドをすることも運命付けられていたのかもしれない。

↑生駒駅のクリスマスツリー。歪んだその姿は、何を暗示しているのか。

会社Slackで軽音チャンネルを作ったらいつのまにか参加者が13人になっていた。楽器ができるか聞いたら「俺の喉が既にインストゥルメンツ」と答えた人まで気軽に強制参加させられていることもあって人数が多い。

特にドラムが人気で3人くらい希望者がいる。基本的には殴り合って一番強い人がドラムをやる。負けた人はサポートメンバー(※演奏中に人の汗を拭いたり水を飲ませてくれたりする)(※フィクションです)をする。

↑奈良が誇る「きらっ都広場」

ドラムが人気だというのはちょっと意外だった。私がベースを選んだ理由は、弦が4本だからだ。右手の指は5本しかないので、弦はそれより少ない方がいいと思ったからだ。

対外的には「B'zのサポートメンバーの清さんや、マネスキンなど、女性ベーシストはめちゃくちゃカッコいいから」と言うと思う。ベースが一番簡単だと思ってるしストラップを死ぬほど長くして床スレスレの下の方でベースを構えて演奏する舐めた奇人だと思われたくないからだ。

↑伊勢海老の絵。私は伊勢海老の絵が上手い。

今日は1,2時間ほどベースの練習をした。右手人差し指と左手小指が爆発したが、ドレミファソラシドがちょっと弾けるようになった。私には音楽的素養が一切ないので「ミ〜♪」と歌いながらソの音を鳴らすことに一切の違和感を感じ取ることができない。練習してるところを見てくれていた人が違和感で発狂して全身が爆発四散した。できるだけ毎日10分は練習して、しずかなインターネットに記録を残していき、見てくれた人の四肢も爆発四散させたい。

@21no21poyo
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