新卒就活時「目の前の人を喜ばせる仕事がしたい」「お金なんて二の次」と学生によくあるロマンチック就活をしてブライダルの会社に就職した。
1年目の終わりに父親が経営していた会社が倒産して、実家が借金を背負った。父親に「いくらか実家に金を入れようか?」と提案したものの、懐事情を知られていたこともあり断られてしまった。
ブライダルの仕事は大好きだったけど、薄給激務だった。「目の前の知らない人を喜ばせる仕事」をしていたことで、「身近な大切な人を喜ばせること」が叶わなかったことに猛烈に違和感を感じ、大事な人を守る力をつけたいと思って、すぐに転職を決めた。
さっき、母親の口座に20万円を振り込んだ。年始の事故で歯を折った母親の急遽の治療費に充ててほしいと言う名目で。
今の仕事は新卒1年目よりも、たくさんの人に笑顔で感謝されることは減った気がする。でも母ちゃんからのありがとうの電話がもらえたことは、自分にとって本当の働く目的に近づいているんじゃないかなって思えた。