日常で点火する機会を増やす

2ch
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比喩や観念論ではなく、点火する機会を増やすのが必要だと感じている。精神が、火を求めている。

太古の、文字以前から人は毎日焚き火を見て暮らしていたわけだし、近代に至っても100年前までは蝋燭で夜に明かりを灯していたわけである。火のゆらぎが人間の精神安定に与える影響は大きいという研究を見たことがある。キャンプブームを支えるのは冷徹で過酷で不毛な都市の暮らしだけではない。火を求めて人は野に向かっている。この記事を書くに当たってもエディタの「ムード」から「焚き火」を選んで書いている。人の精神は自然とともにあって安定する。自然とは木や草や花や動物だけではない。火も自然の一部だ。

ただ火の管理は難しい。技術の発達の歴史は、なるべく日常で火を使わないようにすることで火事による喪失の危険を遠ざけてきた歴史であるとも言える。

こういう私も、コンロでお湯を沸かすのは忘れて火をつけっぱなしにする危険があるので、電気湯沸かしポットを数年前に購入した。

日常で安全に適切に火を灯すのは難しい。

一つの解決策として、数年前にアロマキャンドルというのを思いついたが、アロマキャンドルはつけるタイミングが難しい。コンロと違って意識してライターを手に取り、蝋燭に火をつけ、きちんと消火し、無くなったら買い替える必要がある。

この買い替えの煩わしさが意識を点火から遠ざける。点火そのものは容易いが、どんどん目減りしていく蝋燭や買い替えのめんどくささが、そのライターの点火装置を重たくするのだ。

貴重な蝋燭を、いつ点火するか。

先日友人から、良いアロマキャンドルを送られた。横長に長方形の木片が蝋燭に対して突き刺さっているので、火が横に広がる。普通のヒモ状の芯をもつ蝋燭では見られない、横幅が広い豪華な火を見ることができる。火の高さは出ないので、背の低い焚き火といった感じで、安心して見ていられる。

そんな最高のアロマキャンドルをいつ使うか。

仕事中に机でつけてもいいのだが、日中は明るいし、どのみち画面ばかりみていて火をながめる余裕がない。

寝る前に寝室でゆっくり時間をすごす習慣がないので、寝室に置いても点ける機会がなかなかない。

そこで思いついたのが、寝室でダークソウルをプレイするときにつける、というのもである。ダークソウルは焚き火がその世界観の中心にあるゲームである。1度にゲームをするのは2〜4時間だし、視界の端で火がちらついているのは雰囲気がでてゲームへの没入感が高まる。

日常でいかに点火するか。いまのところ見つけた機会はゲーム中だけだが、なんとか点火の機会を増やし、火に触れたい。精神が、火を求めている。