お金の使い方が合わなかった。というよりも、自分がお金の使い所が下手くそ。使うところは使うっていうのが苦手だし、無駄遣いすることがあるくせに、一緒にいる時間に使えなかったり、節約してしまったりしていた。
何でもない日にする、ちょっとしたプレゼントは好きだった。ただそれは、自分が使って欲しいと感じたものとかいいなと思って紹介したものばかりで、あくまでも自分本位だった。プレゼントにエゴを含めないのは難しいかもしれないけれど、相手のことをもっと考えなきゃいけなかったと思う。
自分から興味を持ったもの以外に対しての興味が弱い。から、お金を使うという判断にも至らないし、誘われたり提案されたりしてもそこまで気が乗らない。
自分にとって楽しいとか美味しいとか、特に1人じゃなく誰かとするものがよくわかっていない。2人でいて楽しかったことは山ほどあるけど、2人でいたから楽しかったのか、2人で居たけど相手を自分の型に押し込むことで楽しく感じてたのか。
ありがとうの気持ちがたりてない。人に何かしてあげたときの自分の感情はすごく気にするくせに、何かしてもらった時の気持ちがなってない。成人した時も家を出る時も親にありがとうって言えてない。基本的な感情、常識が足りてない。
お金を使う、自分がお金を使いたいと思うほどの趣味、楽しいことがあまりない。必要なものは買うし、たまにプチ贅沢とするけれど、今まで継続的にお金を使い続けている趣味のようなものがない。自分が楽しいって感じることって何なんだろう。
からっぽ。今頃になって、あなたがいないと自分は空っぽだということを思い出した。
彼女が好きだったのか、あなたが好きだったのか。彼女がいる自分が大事だったのか、あなたが大事だったのか。
もっと近くにいたかった。今までが近くにいられたからかもしれないけれど、近くにいられると思ったらあなたは遠くに行ってしまった。社会人になってしまって会いにくくなってしまったのもあるかもしれないけれど、わがままを言えば引っ越してほしくなかった。でも、あなたは巻き込まれた側だし、誰にこの鬱憤を伝えればいいのかもわからなかった。
近所でニコニコしながら散歩するの、楽しかったな。バイトまで一緒に歩いていくのも楽しかったな。何でその気持ちを忘れてしまっていたんだろう。
振られた後、久しぶりに今までもらっていた手紙を開いた。今更、あなたの字を見ると色々なことを思い出して泣いてしまう。
意外と大丈夫みたいな気持ちで自分もやってたけれど、同時に仕事以外のことを疎かにすることで自分があっぷあっぷにならないように調整していたことから、ずっと目を背けてた。ラインは良くしてたけど、デートのことを考えることがかなり減っていた。服を買うこと、場所を探すこと。自分のことで精一杯になってしまっていた。
今更。全部今更。人を悲しませて、見限られて、ようやく自分の過ちに気がつく。見限られる、見限らないで伝えてくれる、時まで自分は何一つ気が付けなかった。
神様、もしもまだ間に合う世界線の2人がいるなら、自分のダメな部分を直して欲しいです。なんてわがままなって思われるかもしれないけれど、もう、そいつは別人だから許してくれますよね。とにかくあの人を幸せにしてください。
でも、やっぱり幸せなあの人の隣に自分がいたかったな。幸せにするのは自分がよかったな。
なんてわがままな