月曜日、世間は祝日。私の会社は自動車業界。メーカー。稼働日数が稼ぎに直結するため、可能な限り祝日は工場を稼働させる。しかしこの日は、年間休日の帳尻合わせのため、休みとなっていた。
だが、息子が風邪を風邪をひいていたため、お出かけの予定をキャンセルし、家で過ごした。映画を見て過ごした。キングスマンを観ていた。1作目は以前見た。2作目があるのを知らず、そのまま見続けていた。アクション映画としては良いなと思った。しかしストーリーには少し疑問がある。アメリカの映画は、2作目になると前作を否定する傾向にある。キングスマンも同じだ。今までの栄光を捨て、新たな境地を開拓するのだ。それはそれで良いが、40歳にさしかかった私には何故だか辛かった。
火曜日からは平日。日常が戻ってくる。人手が慢性的に不足している中で、大ベテランが定年退職を控えていた。様々な仕事を一身に引き継ぐこととなってしまい、今の部署に配属され半年の私が、事実上2人分の仕事を請け負う。それでいて、残業時間は月30時間に抑えろ宣言が出た。もともと自分が受け持っていた業務に、新たな業務を統合し、効率化を図る必要があると感じた。それはすぐに行った。二日目から工数削減の成果を挙げている。
もっと褒めて欲しいものだ。
健康診断の結果が返ってきた。LDLコレステロールが高い。それ以外は正常な数値の範囲内であった。以前は血圧も高く、尿酸値が標準ギリギリ。ヘモグロビンもギリギリの範囲内で、色々危なかった。酒を控えめにして、よく寝るようにして、平日の昼は昼食を抜き、小麦を抜いている(いや、アレルギーになってしまったから食べられないだけだが)。筋トレも継続して行っている。
ずいぶん健康になった。これを維持していきたのだが、前述の仕事が苦しいため、酒を解禁することにした。ただ制約を設けている。安いブランデーかラム酒(ダーク)を、20時半以降に飲み始め、21時半には終わらせる。ストレートで、ダブルを一杯から二杯と決めた。二日酔いや依存的飲み方、嘔吐などもなく、ほろ酔いで済む。健康的になったと思わないか?
クレジットカード変更を決意した。JCBで、ANAカードを使用していたが、飛行機に乗らなくなって10年が過ぎた。まだ妻が帰省で北海道に行くときにマイルを活用する程度には有用だったが、子供が大きくなるにつれて、毎年帰るわけでもなくなってきた。このクレジットカードに意味を見いだせなくなりつつあった。しかも年会費がかかるし。
そこで、ライフスタイルを見返したときに、自分の出費の一割がAmazonであることに気づいた。で、Amazonマスターカードに決めた。プライム会員なので、プライムカードとなる。
クレジットカードに求めているのは、明細がしっかり見られること(家計簿代わりになる)とポイントを集中的に貯めて、かつ有用に使えることだ。幅広い用途のポイントはいらない。一つのことに特化するのが最もポイント効率が高い。シンプルで、ミニマルな設計であることが必要だ。
カードが届いたら各種月額支払いを全て変更して、JCBカードを解約するつもりだ。懸念点は一つ。新しいカードの限度額。生活の9割がクレジットカード支払いなので、限度額が低かったらどうしよう。50万もあれば十分ではあるが。
妻の衝動買いで、新たに加湿器を買うことになった。欲しい種類の色がすぐ売り切れるので、妥協して違う色を買うことになったようだ。
実を言うと今回の我が家、半期の決算は赤字なのだ。次の賞与があと半月で支給されるのだから、それまで待てと言ったが聞かず、強行して購入された。
妻は金銭感覚が幼い。衝動が抑えられない。付き合い始めから今に至るまで、私は頭を抱えている。当然、家計は私が握っている。そうでなければ容易く破産していたに違いない。
妻が妊娠する前までに、私の助言でやっと20万円ほど貯金できた妻は、妊娠して休職するや二ヶ月もせずにその金を使い果たした。用途は友人との食事や自分の趣味の服(妊娠後期を想定した服ではない!)。
呆気に取られた。
だから今は私がしっかり家計を握ってコントロールしている。妻の今の収入は、車の購入資金と貯金。収入の半分はそうしてもらい、残りはご自由に、とした。それでも妻は4〜6万は月々自由に使える計算だ。ずいぶんリッチである。食料や日用品は私のクレジットカード(家族カード)を使わせているから、本当に自分の好きなことに使えるお金だ。
それでも足りないらしい。車を買うお金は残っているのだろうか?車の買い替えは、10年ほど先の話だが。
日曜日の朝、唐突に妻が断捨離を始めた。捨てているのは、よく見ると息子の着られなくなった服だった。私物はあまり捨ててないように思った。
息子にも、遊ばなくなったおもちゃを捨ててみろと言ってみると、あれよあれよと出てくる。こんなに買ったっけ?
しかし自ら進んで考えて、捨てている姿は頼もしかった。ものが減って心が軽くなる体験ができたようで、捨て終わった後、とても機嫌良く過ごしていた。広々としたおもちゃ棚が誇らしいようだった。レゴブロックで作った自慢の作品を置いて飾り付けていた。
ものは少ない方が豊かに暮らせる。金はあればあるほど足りなくなる。この時代、物を減らすことこそが、幸せへの第一歩なのだと私は考えている。それを息子と共有できたことは、本当に嬉しかった。