一週間日記 - 忙殺週間

2vyea3zjnubm
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公開:2025/11/3

平日はとにかく仕事が忙しかった。月末は大体そうだ。生産の大詰め。生産数の帳尻合わせ。そういったことが行われる。要は現場へ鬼のように電話をかけて、生産台数目標を達成しろと発破をかけたりするわけ。

そんなことを日中は行い、帰ったらクタクタなので酒を飲んでジャズを聞いて本を読んだ。この流れがずいぶん好ましく感じられた。仕事が忙しく疲れたから、何かを精力的に行う気力はない。だから聞いてるだけで充実感が得られる、ジャズ鑑賞はとても良い。読書というのも、とにかく本を開いて読むだけだ。読書家の私には食事と同じように、慣れ親しんだ習慣であり、熟練度が高いので省エネルギーで読むコツを熟知している。そして、ただ飲むだけで頭が麻痺してくる飲酒も私を骨抜きにしてくれる。雑念が消えて、ただ酔っ払う。ジャズを聴いてほろ酔いになった頃に寝る。

酒を飲むと眠りが浅くなる傾向にあるので、早めに寝るのだ。深酒を避けるためと、睡眠時間で質をカバーするためだ。

この作戦は今のところ功を制しており、毎日気分よく過ごせている。充実感を味わっている。こんなの久しぶりだ。ゲームとか映画やドラマなど、自分で勝手に目標を定めて肩に力を入れて行っていた趣味が、私の負担だったのだと知った。

だから慣れた読書に絞り、エネルギーのかからない音楽鑑賞と飲酒で補えば良いと思いついたのは間違ってなかったわけだ。また酒の力を借りるのは癪だが、今のところ深酒してないから良い。

独身時代に買ったウイスキーグラス(チューリップタイプでステムがないワイングラスのような作り)に、半分ほどブランデーやラム(ダーク)を満たして、30分くらいで飲み干している。小麦アレルギーの影響で、麦の酒は避けている。ウイスキーが飲めないのは痛いところだが、ブランデーやダークラムなら飲める。

しかもブランデーなら、サントリーのVOが安い。これに舌を馴らして常飲すれば良い。私の舌は未熟だし、発達させる気はない。安い酒で満足できるように努めよう。


おかげで読書が捗る。1週間で2冊も読み切ってしまった。2週間で1冊くらいのペースだったから、概ね4倍のスピードで読んでいる。読んだ本が日本の作者で、軽めのものだったから、ということもあるが。

私は洋書が好きだ。だからこれまで日本の小説は少し遠ざかっていた。ここにきて、日本人作家(しかも現役)に少しずつ手を出している。自分で自分の興味を狭めてはならない。しかし現代小説は、軽くて浅くて、会話が多くて苦手だ。これが古典になってくると、会話シーンが面白いのだから不思議だ。私の人間嫌いが反映されているのかもしれない。

鮎川の黒いトランクは傑作だと思った。これは読んでとても感心したし、楽しかった。村上春樹は、実は今まで避けていた作家の一人だったが、多崎つくるを読んで少しだけ印象がよくなった。また軽めの村上春樹を探そうと思う。

こうやって読む本の幅を広げていく。古本屋を活用する。そうすればお金がかからなくて結構だなと思う。老後の限られ資金と膨大な自由時間なら、図書館を使うことになるだろう。幸い、歩いて行ける距離に図書館がある。小さいけれど、中央図書館から取り寄せができるから不便はない。図書館を使う楽しさは、老後にとっておきたいのだ。


今回の祝日は休みなので、3連休をいただいている。しかし息子が発熱したため、ほとんどの予定はキャンセルとなった。家でのんびり本を読む時間が取れているので、私は満足だ。発熱しているが、インフルエンザではなさそうだし、林檎病でもないようだ。ただの風邪だろう。金曜の夜はぐったりしていたが、土曜の朝から元気なので、家の中で適当に遊ばせている。ただしテレビやゲームは禁止しておいた。

昼寝したり漫画や児童書を読んでいるので、退屈はしてない様子だ。ただ走り回ったり飛び跳ねたりするので、都度叱って布団へ押し込む。ゆっくり横になって、眠くなったら寝てもらいたいのだが。

食欲はあるし、焼いた肉などを食べても嘔吐や腹痛はない。今日の夜に予約していたお持ち帰り寿司は、食べてもらうことにしよう。問題ないと信じたい。