お恥ずかしい話、二十数年生きてきてもいまだに自分というものがわからない。
ということを言うと、おそらくもっと年上のお姉さまやマダム、ご婦人方に笑われてしまうのだが。まだまだ青い、とか、そらあそうよ、とか、そういった感じの、温かく柔らかで、ほんの少しの懐かしさが混じった言葉と笑みを彼女らはくれることだろう。男性陣? 男性陣はどうだろう。たぶん同じようなことを言うだろう。俺らの若い頃はさあ、なんて言い出すかもしれない。いや、やっぱりわからない。まあでもいくつになっても案外みんな、自分のことなどわからないままなのかもしれない。歳を重ねれば重ねるほど、そんなことよりも考えなければいけないことがたくさん出てくるから、後回しにして、ときどき転がり出たそれにあら懐かしいなんて言って、拾い上げて眺めて、またしまいこむ。そんなことをしているのかもしれない。あ~~~なにを考えてたかわからなくなってきた。ずれていっている。
自分ってなに? ずいぶん青い疑問だ。そして人生の命題だ。ま、知らんけど。
私が言いたいのはそういったことではない。聞きたいのも知りたいのもそういうことではない。
純粋に、自分の好み、自分のやりたいこと、自分の意思、そういう軸のようなものがわからない、という話だ。あれやっぱり違わないかも。頭が全然回らない。回ってたことなんか一度もないけどさ。
自分の好みがわからないってなんだよ、という話。これは簡単。好みかもと思って見たものに、誰かの視線が混ざっていることがよくある、ということ。いや勝手に混ぜてるのは私なんだけど……。でも最近はちょっと視線を取り除いて考えられるようになってきた。まだまだ混ざるけど、進歩ですよ進歩。
自分のやりたいことがわからない、という話。これも人の視線が混ざって、わからなくなることが多い。なにかをやってみたい、と思ったときに、誰かの視線を気にしてしまうというただそれだけの話。
なんとなく、私の知らない「正解」がいつもあるような気がして、それをずっと気にしている。こういうのなんていうんだっけ。プライドが高い? 神経質? う~ん 間違えるのが許せない、に似てるんだけど……ちょっと違うな……間違えて、怒られるかもしれないのが怖くて嫌。これはだいぶ近い? そうかもしれない。この気持ちの根っこにある記憶(トラウマ?)に心当たりはあるので、まあ近いうちにどうにかなりそうな気はしている。子どもっぽいって思われそうだけど、でもいくつになったって怒られるのは嫌じゃない? こわくない? 私は怖い。怒られるのは嫌、これだけは確か。ネガティブ~。
私の意思。意思に関しては正直よくわかっていない。意思ってなに? わからない……。羨ましい、いいな、と思うことは多々あるので、そこを細かく見ていけばわかるかもしれない。いいなと思うということは、多少なりとも関心がある……そうありたい、ありたかった、とか、なにかしらの気持ちがそこにあるはず。純粋に「いいな~」もある。これをだらだら書いてるのもまた意思の一つではあると思う。うーん。
あんまり自分のこと考えすぎると病むって言うしぼちぼちやってこ。最近気になってるボードゲームの話でもします。タイムラインで偶然見かけた『ウェンディ、大人になって』というマーダーミステリーです。プレイした後はタイトルの意味がわかるらしい。気になる~。
すぐ飽きちゃって、真面目な話からふらっと逃げるところがあるな……。まじめに見たくないものがあるのかもしれない。いや、いや、それもあるけど、これを読んだ人の視線を気にしたな? これも最初は真面目に書いてたのに途中から眠気やらなんやらでぐだぐだ……いや最初のほうから崩れてるな。じゃあいいか。
そういえば今日かわいい靴を二足買いました。空色のローファーとピカピカの黒の革のストラップ付パンプス。この二足を買うのに二時間迷って迷って迷いまくって、最終的にえいと決めました。ああそうだ、この迷いまくりの時間で、自分の好みやなにを買うか決める基準に身近な人間の視線を入れて考えていることを確信して、それで今こんなことを書いてるんだった。
眠いしもう寝よう。明日は仕事だよ。やだね。不労所得か非課税で五億ほしい。
終わり。