
今、目の前にひとつの扉があります。扉には窓がついていて扉の向こうを見ることができます。あなたはまだその中へ入ったことがありません。あるいは、まだそこから外へ出たことがありません。
この扉を、あなたはひらくことができますか?
わたしはずっと、「ドアを開けられる人は、なんでもできる」と、思ってきました。例えとしての扉だけではなく、実際にある扉もそうです。ドアノブさえつかめれば、あとは開くだけ。開くことができる人はきっと、たいていのことができるだろうと。
わたしの関心は「ドアを開けられない人」にあります。わたし自身がそうだからです。
扉を開けられない理由はさまざまでしょう。勇気のあるなしの問題ではなく、社会の構造や環境がそれを許さないこともあれば、今はそれどころではないという状況もあるでしょう。そもそも、目の前にあるその扉は、みんな同じ大きさ、重さをしているのでしょうか。
わたしたちは同じ空間を共有しているように見えますが、じっさいは、それぞれの事情を含んだ「今、ここ」に、多層に存在しあっているのだとわたしは考えています。
Nami.では、本の交換やその他の活動をつうじてお互いの「今、ここ」を尊重し、大切にします。扉を開けることができなくても、ささやかでも自発的にまちや人とかかわっていくことについて考えます。
そして、わたしから半歩踏み出してみます。
わたしが踏み出した半歩が、いつか、扉の向こうにいるあなたの半歩と重なるかもしれない。いつでも「今、ここ」から始めることを大切に、ほんの半歩先の未来が、わたしやあなたの新たな「今、ここ」となっていくように、まずはわたしから踏み出します。
・Nami.は、自らの興味・関心にしたがって行動します。
・Nami.はあらゆる差別と虐殺に反対します。
・活動中は誰もが安心して過ごせる空間づくりに取り組みます。
このステイトメントに足る自分であれるよう、日々まなびながら、振り返りながら、活動を続けていきます。