
これから暑くなるであろう、1歩手前の逗子海岸。
1月の半ば、私は、伊集院 静の「なぎさホテル」をたまたま読み、もう取り憑かれていた。

伊集院 静が離婚後、財産を失い、仕事も上手くいかず、故郷へ帰ろうとするその日、せっかくなので海見て帰ろうと逗子へ降り立ち、たまたまなぎさホテルのオーナーと出会い、そこから7年半滞在した時のエピソードが書かれたエッセイ。





浜辺へ続く道は、全てトンネルのようになっていた。


鯖付きやしないかと心配になってしまう自転車。気軽に放置できるようになるには、此処に住まないと分からない。
なぎさホテル跡地は、今はファミリーレストランになっていた。
せっかくなのでこのファミリーレストランでで昼食を食べることにした。
窓にかかるブラインドの隙間からは、目の前の海からの光が差していた。


昼食後、駅前の喫茶店で時間を潰す。
店を出ると夕方を迎えようとしていた。

せっかく来たので夕暮れを見て帰ろうと海へ向かうと、少年らしき人影が、夕陽へ溶け込んでいた。