実はずっと探していた。運命のマグカップを見つけるために食器屋さん巡り!といったことはしていないものの、出先でマグカップ類が並んでいたらそこにあるものはひとまず全部見るくらいの感じでゆるゆると何年も探していた。
数年前大阪旅行の時にドンキで買ったドンペン寿司柄マグカップを使っていて、それもかわいいけれど、なんかもっといいやつが欲しい、もうこれさえあればという1個が欲しい!と思っていたがさてひとつに決めるとなるとまあ見つからないものである。
かわいいのは大前提として、他の条件は主にふたつ。倒れにくそうで、持った時手に馴染むこと。そんなにばたばたとコップを倒しているわけではないけれど、迂闊な人間なのでひとつだけに決めるなら絶対に倒れにくい方がいいし、毎日使うのだからどれだけ見た目が良くても手に馴染まないものは論外だ。
更に色合いと質感が好みのものとなると全然見つからない。色を決めていなかったから絞れなかったというのもあるかもしれないけれど、どんな色がいいか想像がつかなかった。渋い色の食器は好きだけれど、ひとつだけとなるとこれでいいのか…?って感じだし、明るい色味もそれはそれでこれでいいのか…?と首をひねってしまう。質感だっていろいろあって、つるつるもすべすべもざらざらも全部かわいい!決められない!
が出会いは突然やってくる。
かわいい!火山灰が入っているという釉薬は色斑のあるマットな質感となり、所々鈍い虹色に輝いていた。内側はこっくりとしたたまご色。かわいい…!
どっちりしたフォルムでこれなら倒れにくいし、手に持った時の違和感もない。本当は取手に指が2本入るものを想像していたのでイメージとはちょっと違ったのだけれど、でも自分の手で自然に握ることができて持ちづらいというわけではない。
さて。しかし。価格を見て思ってしまったのです。高い…!そんなわけで一度退店。
でも時間が経ってから思うわけ、このくらいで高いって言ってるからいつまで経っても見つからないんじゃないの?!これより高価なアクセサリーなんかホイホイ買ってるのになんで毎日使うマグカップにこれだけ出せないの??絶対元取れるじゃん???これだけかわいいと思ってて持った時の馴染みも良くて倒れにくそうでネックだと思ってるの値段だけなんでショ????
私は思い出しました、出典のわからないあの名言。
迷う理由が値段なら買え、買う理由が値段ならやめとけ
………ハイ!わかりました!!買います!!!
決断した。決断を先延ばしにしたら買わずにずるずると思い出して、あああのとき買っておけば…とぐずぐずする未来が浮かんだから。
個体差があると聞いていたのでサンプルの他に更に箱を開けて色味を見せてもらって、またうんうん悩んでひとつ決めた。
これが生活の楽しみ展(https://www.1101.com/seikatsunotanoshimi/2023_spring/)の出来事なので5月。年末の今でもいつ見てもかわいくて最高でとてもとてもとてもいい買い物だったな〜〜〜と思う。何を買うにも買うならこのくらい全力でイイ…!!!と思える物を買いたい。今年のベストバイです。