Cloud Nothingsを聴く。2010年代から活動するアメリカのバンド。ポスト・ハードコアというような分類にあたるらしい。『Attack on Memory』というアルバムが大好きで、鉛色でザラついた音色のディストーションギターにのせて破滅的な雰囲気をまといながら歌う、そんなイメージが好きだった。久しぶりの新作を聴いてみたら、音に色がついているように感じた。サウンドから淡く滲む色が見える。心なしかメロディも少し明るくなった。けど、あのザラついたギターの音は健在で、すごく安心した。新作、もっとたくさん聴こう。
Cloud Nothings - No Future / No Past
Cloud Nothings - Final Summer
Syrup16gを聴く。大学時代によく聴いていた日本のバンド。ゼロ年代の日本のバンドはほとんどもう聴かなくなったのに、このバンドは未だにたまに聴く。鬱ロックだなんて言われてたけど、ただ単に社会や人間のダークサイドを描いてるだけなのでは、という気もしてきた。普通にポップで切ない曲もあるし。再結成後は、心なしか歌声が力強くなっていた。言うほど暗くないじゃん、とも思った。リアルすぎたり、恥ずかしいくらい感傷的だったりするけれど、わかるよ、という気持ちが今もある。ある意味これもまた、とても日本的なバンドだと思う。
syrup16g - さくら
syrup16g - 生きているよりマシさ
Codeineを聴く。90年代前半に活動していたアメリカのバンド。スロウコアというジャンルの元祖の1つらしい。ハードコア・パンクをスロウにしたもの、という、なんのこっちゃわからんような表現で形容されるジャンルだけど、このバンドを聴くとなんとなくわかる気がする。異常に遅いテンポと、金属的な響きのディストーションギター、異常に音数の少ない、静と動を行き来するシンプルだけど緊張感のあるアンサンブル、ぼそぼそと呟くように歌うボーカル。歌詞も孤独や後悔の念など晴れない気分のものが多いみたい。言葉数も少ない。最近、再々結成して、初の来日を果たしたらしい。ライブ、見てみたかったな。すごく好きなタイプの音楽だ。
Codeine - Pea
RCサクセションを聴く。こないだ聴いた『BEAT POPS』というアルバムをいたく気に入って、その次の『OK』を聴いてみたんだけど、正直、ちょっと勢いが落ちていた。歌詞も、なんだかちょっと、やさぐれている。レゲエアレンジなど幅広くなってはいるけど、「お墓」や「指輪をはめたい」も、ライブ音源(『Rhapsody Naked』)の方がずっといいな…と思ってしまった。もちろん、かっこいいのには変わりないけれど。それでも、80年〜83年のこの時期はきっと凄まじい勢いだったんだろうなあと想像する。リアルタイムで見てみたかった。
RCサクセション - ドカドカうるさいR&Rバンド