私の生理との戦い方(ピルも飲んでるよ)

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目次

  1. はじめに

  2. ピル服用前の状態

  3. 通院するまでの経緯

  4. ピル① フリウェル(ULD→LD)

  5. ピル② ドロエチ

  6. 生理期間の対策方法

  7. おわりに

1. はじめに

2024年3月現在、私はピルを飲み始めてからもうすぐ2年になる。年齢は25歳。

生理痛がひどくなっていって、病院に通うか迷っていた約2年前、不安な気持ちでいっぱいだった。

周りの人に生理痛やピルについて相談する勇気が持てず、とにかくひたすら一人でググっていた。

ピルの仕組みや種類については知れたけれど、じゃあ実際飲んでみてどうなの?というところまではわからなかった。

個人差があるから、調べたところで自分に当てはまるかどうかわからない。でも、副作用などでどんなケースがあるかは前もって知っておきたい。

私と同じように悩んでいたり、不安を感じている人たちにとって、私の体験談が少しでも参考になったら嬉しい。

そんな気持ちで、私がピルを飲み始めてから、紆余曲折を経て、少しずつ安定してきた今に至るまでをまとめてみた。

あれもこれもと盛り込んでいたら結構ボリューミーになってしまった。読みづらかったらごめんなさい。

また、以下に書いたのはあくまでいち個人の感想なので、参考程度に留めておいてほしい。

2. ピル服用前の状態

生理1週間前(PMS症状)

  • 気分がガックリと落ち込む。

  • 甘いものへの欲求が激しくなる。

  • 食欲の増加。

  • 若干の肌荒れ。元々肌トラブルが少ない方だが、生理前はニキビが2〜3個ほどできる。

生理初日〜2日目

  • 下腹部がズキズキと痛む。起き上がるのも辛い。

  • 痛み止めはイヴやバファリンルナを飲んでいたが、効かなくなってきた感じがする。

  • 集中力の欠如。ぼーっとする。

  • お腹がゆるくなる。

  • 貧血。電車で10分程度立っているのもしんどい。

  • 生理初日の夜はギンギラギンに目が冴えて明け方まで眠れない。1時間眠れたらラッキーくらい。

3. 通院するまでの経緯

通院のきっかけ

大学生まではあまりひどくなかったけれど、社会人になってから急激に症状が重たくなってしまった。

上にも記載した通り、生理初日に一睡もできなくなったせいで余計に体調を崩し、日常生活を送るのが厳しくなったため通院を決意。

予約の壁

最寄りの婦人科はネット予約ができたが、初診の予約は1ヶ月半ほど先でないと取れなかった。他の婦人科も中々予約できないところが多いらしい。

一応電話もかけてみたものの、忙しいのか全く出てくれない。そのためネットから1ヶ月半後に初診を予約。

こんな風に初診の予約がかなり先になる可能性があるので、病院に行くか迷っている人はなるべく早めにかかることをおすすめする。

そして時期にもよるがめちゃくちゃ混むので、運が悪ければ予約しても普通に1時間くらい待つときもある。スマホのバッテリーには要注意。

4. ピル① フリウェル(ULD→LD)

フリウェルとは?

最初に試したピルは、「フリウェル」だった。「ルナベル」というピルのジェネリック製品らしい。

フリウェルには超低用量のULDと、低用量のLDがある。

どちらも毎日1錠ずつ21日間服薬した後7日間の休薬期間があり、その間に消退出血という生理と同じような状態になる。大体は休薬期間に入って3〜4日目くらいから出血が起こり始める。(以降、イメージしやすくするために消退出血のことも生理と記載している。)

ジェネリック製品で保険も適用されるため、お薬自体の価格は1シート(1ヶ月分)で800円ちょっとだった。

ピルの種類によっては保険が効かないものもあり、それらは1シート2000円ほどするらしい。一気にお値段が上がるので、これからピルを服用する方は医師とよく相談してほしい。

また少し話は逸れるが、フリウェルに限らず低用量ピル全般は月経困難症に向けて開発された薬のため、避妊に対する保証はされていないらしい。

ただ機能としては同じなので、私のかかりつけ医は正しく飲んでいれば避妊効果はあると言っていた。確実な保証があるわけではないのでアテにしすぎるのはよくないが、安心材料のひとつにはなるだろう。

毎日の服薬タイミング

ピルを飲んでから2時間ほど経つと胃がむかむかして気持ち悪くなってしまうので、毎日寝る前に飲むとよいとおすすめされた。これは後述の今飲んでいるピルについても同じだ。

ピルを飲む時間は毎日ぴったりでないといけないという意見もあるが、かかりつけ医によるとそこまでビタビタでなくてもよいとのことだった。

私も特に意識しておらず1〜2時間ずれることはよくあるが、不正出血もなくこれといって問題は感じていない。

毎日の飲み忘れ防止として、ピル服用の通知を飛ばしてくれたり、どこまで飲んだかなどを管理するアプリを活用している。(pilllというアプリがお気に入り)

実際に服用してみて…

まずはお試しもかねて、超低用量のULDを2ヶ月ほど試してみた。

どんなピルも服用開始から3ヶ月ほどは吐き気がするなど気分が悪くなったり、むくみやすくなるなどの症状があるらしいが、私は多少気持ち悪いかな?くらいで収まった。

生理がくるタイミングを管理できるだけでだいぶ楽になり、夜に眠れるようにもなった。

でも休薬期間前にはPMSっぽくなるし、生理がきても普通にお腹痛いしで、ピル開始前から大きく症状は変わらず。経血の量が気持ち減ったくらいだったかな。

ULDからLDへと用量を上げてみて、3〜4ヶ月ほど経ってもあまり変化なし。そもそも、フリウェルはPMSには大きな効果が見込めない薬らしい。かかりつけ医と相談して、ピルを変更することに。

5. ピル② ドロエチ

ドロエチとは?

3種類目のピルは、「ヤーズ」のジェネリックである「ドロエチ」だ。結論から言うと、今現在もこのドロエチを服用している。

ドロエチは24錠+偽薬4錠の計28錠のタイプで、偽薬期間に消退出血が起こる。偽薬は毎日薬を飲む習慣を忘れさせないためのものなので、偽薬自体には特に効果がない。

ちょうど私が2年前に通院を始めてから少し経った頃に登場したもので、私にとってはかなり良いタイミングで出会えた薬だ。

こちらもジェネリックかつ保険適用のため、フリウェルと同様お値段は1シート800円ちょっと。

ピルに限らずだが、一度に処方してもらえるのはMAX3ヶ月分までなので、3ヶ月に一度通院する必要がある。それでも診察代も1000円かかるかといったところなので、本当にいつもありがたく感じている。

逆にいうと、2024年時点でフリウェルとドロエチ以外でここまでお安く手に入るピルは他にない。もしかしたらドロエチ以上に合う薬があるかもしれないが、現状お財布との兼ね合いで試していない。(ヤーズフレックスやミレーナも気になってはいる…)

私の感じるメリット

ドロエチは休薬(偽薬)期間が4日と短いので、生理も早く終わる。

私の場合はいつも偽薬4日目で出血が起こって、翌日からまた次シートの1錠目を飲み始める。そのため3日目からは出血量がかなり減ってきて、4〜5日目になるとほとんど出なくなる。

お腹の痛みも8割くらい無くなった。多少の痛みはあるけれど、一日中寝込むほどではない。

PMSにも効くらしく、生理前の落ち込みや食欲増加などはかなり軽減された。生理による肌トラブルもほぼなくなり、ツルピカお肌になった。

このようにフリウェルよりもだいぶ効果が見られたので、ここ1年ほどはドロエチを愛用している。そしてこれから新しく自分に合いそうな同じ価格帯のピルが出るまでは、ドロエチを飲み続けるつもりだ。

改善されない部分/デメリット

とはいっても、全てをドロエチで解決できたわけではない。

生理初日のぼーっと感や、貧血の問題は残ったままだ。出血が始まるとフラフラするとかかりつけ医に相談したところ、わりとあるあるな症状らしかった。

1〜3日目くらいまではコンビニ程度の軽い外出はできるが、長時間の外出となると厳しい。私は金曜は基本在宅勤務のため、金曜に生理初日がくるように調整して、土日は予定を入れず家に引きこもりというルーティンにしている。

そして生理前の落ち込みは改善したものの、生理初日の夜にガッと落ちてしまうようになった。しかも眠れないのも復活。

病院で相談したら、ピルと一緒に睡眠薬(デエビゴ5mg、眠れない時のみ服用)と漢方(半夏厚朴湯、毎日寝る前に一包)を出してもらえた。婦人科でも眠剤を出してくれるとは知らなかったので、少し驚き。

ちなみに漢方は基本食前が好ましいけれど、寝る前&一日一包だけでも効果は出るので大丈夫だと先生にも薬剤師さんにもお墨付きを貰っている。実際その通りに飲んでいて、気分が安定してきたように感じる。

あとはどのピルでもそうだが、血栓症になるリスクは抱えなければいけない。お水を飲んで、身体を動かさねば…。

1〜2日目は辛いけれど一応そこを超えればだいぶ楽にはなるので、そこをいかに耐え凌ぐかというのが私の現在の課題になっている。

6. 生理期間の対策方法

  • 鉄分を摂る。

    →食べ物だけだと中々難しいので、サプリや鉄分入りの飲み物を飲んでいる。あとご飯もなるべくしっかり食べるようにする。

  • 予定を入れない。外に出ない。

    →2週間飲み続けた後なら休薬期間を好きなタイミングで前倒しにしても問題ないと言われたので(私の場合)、予定が被りそうであれば1週間前倒しにして回避する。また、生理前は食材を買い込んでおくなど、外に出ないでいいように前もって準備しておく。

  • 無理をしない。

    →少しでもフラフラすると感じたら横になる。今ならいけるっしょ!とかいう気持ちでいたら大体失敗する。

  • 動けるようになったら、軽くだけ散歩する

    →あんまり家にいすぎても夜寝つけなくなってしまうので、体調が良くなってきたら5〜10分程度の短い時間だけ、散歩がてらコンビニに行くなどする。具合が悪くなったらすぐに帰れるよう、遠出はしない。

  • 小さなことでもかかりつけ医に相談する。

    →診察時間は5分程度と短いので、気になったことがあれば事前にまとめておいてガツガツ質問する。

とにかく動かない、寝て過ごすというのが私の戦法だ。私は暇人だから家に引き篭もれているので、忙しい人には参考にはならないかもしれない。

けれど、ピルを服用することでいつ生理がくるかがピッタリわかるし、自分の症状について細かく分析できていれば対策が取りやすくなる。

人によって辛さはそれぞれ異なるので、自分に合った対処法を試行錯誤して見つけてほしい。

7. おわりに

以上が私の生理との戦い方になる。

改めてにはなるけれど、これはいち個人の体験談なのでくれぐれも参考程度に留めてほしい。

ピルは、合う合わないが人によってかなり差があるというのを痛感した。

今のピルに落ち着くまで、半年かかった。一般的に早いのか遅いのかわからないけれど、私は想像していたよりも長い道のりだった。

そして、全部が全部まるっと解決するというわけでもなかった。まだまだ戦わなければいけない部分もある。

病院に行けばすぐに良くなるわけじゃなくて、病院に行ってからがスタートだった。

だから、生理が辛いのは当たり前と思わないで、しんどかったら早めに病院に行こう。

また、今まさにピルを飲んでいて、あまり効果を感じられてなかったとしても、こんなもんか…と諦めないで、積極的にお医者さんに相談しよう。場合によっては病院を変えたっていい。

生理の辛さに甘えずに、真っ向から戦うのってすごく大変。

自分の身体としっかり向き合って、誰かに頼るときは全力で頼って、無理しないでいいようにするのが、うまく生理をやり過ごせるコツなのかもしれない。