頭の中でふよふよと動き回ったり、脳内にへばりつくように存在している思考たちは、きちんと言語化して出力できてはじめて、あるべき場所に収まってくれる。
結局脳内では単語や文単位の羅列しかできていないことがほとんどだから、やはりアウトプットをするのは大切。
自分の思考を取り出して改めて直面するのはちょっと恥ずかしいし、ウッとくることもあるけど、特に底の方で延々と渦巻いている感情は外に出さないと消えてくれない。
毎日のようにまとわりついている記憶や気持ちも、勇気を出して誰かに話したり、文章に書き起こしてみる。
すると思考の棚へとそれらが整理されていって、時間と共にその引き出しが奥へ奥へと遠のいてゆく。
綺麗さっぱり消え去るわけではなくて、どこかにはやっぱり"いる"んだけれど、それを日常的に考えなくなるだけでだいぶ楽になる。
整理して、しまって、目の前からいなくなって、そうしてはじめて、前へ進む準備ができる。
私はいつもうっかり、この事を忘れてしまう。
手放していく。進むために。