私が小さい子供の頃、母がインスタントコーヒーを飲んでいた姿をよく見た。
私はその頃コーヒーなんか飲めず(当たり前だが)、その後も「苦いのが飲めない自分かわいい!」と本気で思っていた。物心ついても全く飲まず、社会人に2年目なった夏にガムシロを3つ4つ入れて飲むところからスタートした。なんか急に朝コーヒー飲みながら会社に行くのかっこいいなと思って。その時も「苦いの苦手なのに練習してる自分かわいい!」と思っていた。心底アホなので。
そのうちに普通にコーヒーを毎日飲むようになるのだが、そういえば私が大学生になったくらいで家のコーヒーがインスタントからパックのドリップに変わっていた。コーヒーが飲めるようになった私は、それからドリップを買いつづけていたが、先日とうとうインスタントを買った。早いし、安いし、便利だ。味の違いも実はまだわからないので。
なんか今朝思ったんだよな、実家のコーヒーがドリップに戻った頃、彼彼女らの子育てが落ち着いたんだろうなと。今ちょっといいコーヒーとか、ちょっといいビアグラスとか使っている姿を思い出して。
私はこれからインスタントコーヒーを多分買いつづける。またドリップに戻る頃には、子も私もどんな生活をしてるのだろう。