iPhone12のバッテリーを交換した。
最近になってナンバリングが18まで進んだiPhoneを、5年前に買った機種のまま使っている。もうケースを買うのだって一苦労だ。
シルバーウィーク中に枠があったのでストアに予約を入れて、のちにその日は関東に台風が直撃することがわかって一度予約を変更した。
いざ着いてみれば手続き中にAppleアカウントのパスワードがわからなくなって、セキュリティ設定を厳重にしていたものだからパスワード変更可能になるまで1時間の待機が発生した。
あちゃ〜近隣で時間潰すか……と思ってサポートスタッフに待機時間について知らせればとっても申し訳なさそうに「この状態だとバッテリー交換を進められない」「パスワードを入れてロックを解除した状態になってから、対応可能な枠があれば本日中に、他のお客様で埋まってしまったらまた後日お越しいただくことに……」というようなことを説明してくれた。iPhone歴も長いので流石にそれは承知していて、それでも丁重に説明してくれるその人を見て、これにキレたりゴネたりする客がそれなりにいるのだろうな……と思うのだった。
その後たっぷりの時間をかけて無事に手続きを再開でき、閉店間際にはその日の目的を果たせた。最大容量71%まで摩耗したバッテリーが100%で帰ってきてくれたので諸々のパフォーマンスがよい、手の中で激しく発熱することもなくなった。デジタルデトックスを強化すればまだしばらくは使えそうだ。仮に機種変更をすることになってもゲームの自動周回用として限界まで活用したい。
……というように、私の持ち物は長い付き合いになるものが多い。
たとえば枕カバーに敷いているタオル(カバーを掛け替えるのが面倒でタオルだけ取り替えている)(こっちの方が厚くて枕本体への汗しみを防げそう)の中には、小学1年生の頃から使っているプール用の大判タオルがある。あのスナップボタンがついている着替えやすいやつだ。
そして歯磨きに使っているコップはそれ以前、幼稚園に通っている時分に買い与えられたコロコロクリリンの黄色いプラスチックコップだ。こちらは表面のプリントがすっかり剥がれ、絵柄の判別ができない。私が記憶喪失になろうものなら、その瞬間に本当の名前を失ってしまうだろう。
別にこれでないと落ち着かないとか、こだわりの造形だから使い続けているというわけではない。ただ壊れていないから、まだ使えるからという理由で四半世紀を共にしている。
最近は身の回りの大型家財がぼちぼち壊れ初めては買い替えるために財布を寂しくしているのだが、部品の磨耗だとか構造の故障だとかは、消耗品に付き纏う運命なので定期的に買い替えるものだと割り切ることができる。
一方で安価でもプラスチックコップなどは壊れ方の想像さえできず、物持つ限り永遠に使い続けてしまいそうになる。
私はこの先いつまでこれを使うのだろう、と考える。もしかしてこれを使っている限り過去から「卒業」できないのではないか、なんてにわかに不安にもなる。
このままで一生を添い遂げるのか、役割を変えて歯磨き用ではなく別の用途に転用するか、どこかで意志をもって終わらせるべきだろうか……。物持ちが良すぎるのも考えものかもしれない。