11月3日(文化の日)は嵐のデビュー記念日だ。 グループ結成日の9月15日を彼らの物語が産声を上げた日とするならば、この日は彼らが長い長い旅路の一歩目を踏み出した日だという感覚がある。
来春活動終了を迎える彼らとファンにとって26度目の、そして最後のデビュー記念日。その日を、生配信を通じて一緒に過ごせたことが本当にうれしく、とても寂しい。 来年の今頃にはきっともう、自担はどこで何をしているかさえわからない。
配信内で大野さんが「4年半という時間を自由に生きさせてもらった、わがままを聞いてもらった」という側で、4人が「わがままじゃない」と口を揃える場面があった。26年前の彼らでは言えなかったであろう言葉だ。一緒に歩んできた時間が育てた絆を目の当たりにして泣きそうになった。
あと半年、どんな彼らと出会えるか楽しみにしていきたい。
同じく11月3日、配信が終わってから少し遅れて職場の飲み会に合流した。
休みにもかかわらず12人くらいが参加していて盛り上がっていたと思う。
飲み会では幹事の女性が1時間のうちに30回くらい「東大の男と結婚したい!」「東大の男が一番いい!」「東大の理系、これ以外あり得ない」と主張しており、私の隣にいた東大工学部卒の副部長が苦笑いしていた。
二次会は9人くらいでカラオケに移動した。私は一人カラオケで50曲歌い続けるカラオケ狂なので歌うこと自体にはなんの抵抗もないが、この人数でカラオケに行くのは10年ぶりだ。なおかつその会は新人スタッフの歓迎会も兼ねており、誰もがそこまで親しくない相手の腹を探りながら無難な邦ロックやJ-POPを入れて場を盛り上げた。
私はといえば、ここぞとばかりに「本日は嵐のデビュー記念日で〜す!!おめでと〜〜〜!!」と全員に祝福を強制していた。2曲目に「A・RA・SHI」を選曲し、大合唱にも協力してもらっていた。こんな11月3日を過ごしたのははじめてで、自担が国民的アイドルであることに感謝しきりだった。1曲目から締めまで全ての場面に対応でき、誰もが1曲くらいは知っている幅広さ、これがお茶の間受けの王・嵐の凄みである。
結局年甲斐もなく朝5時まで歌って帰宅、そのまま支度して出社した。手帳にはこう書いた。
"11月 生まれてはじめてやったこと 職場の人とカラオケ"
翌日4日は無期迷途の3周年イベントの開始日だった。徹夜明けの頭では当然込み入ったシナリオは読めず、配布された石でガチャを回して限定キャラを確保するなどした。

無期迷途3周年イベント『残鋒(ざんぽう)』のキービジュアルである。年中無休で無期迷途の布教を行なっているのでいつも通り「無期迷途を始めるなら今!」と喧伝したいところだが、正直本編を最新章まで進めていない人がこれを読んでも訳がわからないと思う。でも3周年らしい大盤振る舞いでガチャがたくさん回せるので、未プレイの人は早くはじめて追いついてほしい。ちなみに3周年の限定キャラを引けるとシナリオ戦闘の大部分が取るに足らないものに成り果てる。私は残鋒で待っている。
内容?もちろん最高だ。1人の力で全てを守り全てを救うなどというのは夢物語で、人間でいる限りそんなことは不可能だ。だが愛する1人を守り救うことはできるかもしれないし、多くの人で力を合わせれば救えるものはもっと増える。強くなるということは誰かに弱みを見せて手を取り合うことなのかもしれない。
局長はもう成長した我が娘との再会で胸がいっぱい。
仕事の繁忙期がやってきた。周りの人が疲弊したり、妙にハイテンションになったり、季節の変わり目で体調を崩した人の穴を埋めるために残業したりして、少しずつ狂っていく時期だ。
毎年この時期にリリースしている資料があり、今年は少しでも製作を楽に、ミスを減らせるようにと夏頃製作ツールに改良を加えた。
11月に入ってようやく製作に加わる余裕が出てきた上司がそのことに気づき、えらく評価された。「いやほんとすげぇよ この作業にまだ改善の余地あるのかよって思ったもん」と驚いていた。これは純粋に嬉しい。
それとは別で、自称「センスがない」上司に資料に使う色を選んでほしいと頼まれたので
「では、高偏差値帯は俗に知的で冷静なイメージを与える青、偏差値50に近づくにつれ中庸な印象を与える緑に変化させていくグラデーションなんかいいんじゃないんですかね」とその場でぽちぽち色を指定したら「は〜〜やっぱ餅は餅屋だな」と言われた。うまい餅がつけたようで何よりだ。
10日は休みを取った。9月14日を最後にもうしばらく2連休を取れていないのもあるが、行きたいイベントがあった。
"mt × kaweco TOKYO"

※ポスター画像はHPより引用
ここ最近急に万年筆への熱が高まり、少し前にこのイベントを知って予約した。当日までそれはそれは楽しみにしていたのだが、蓋を開けてみれば万年筆類は会期2日目で全種売り切れ。受注生産で来年の3月に届けられるらしいとのことだった。
私は元々kawecoのユーザーでもファンでもなく、限定品の実物を見て試して買えるならと気になってイベントに参加したクチだ。季節が変わるのを待てるほどの熱量もなかったから、限定品のコラボテープなどを買って帰った。
時間をかけて現場に足を運んだ者だから言わせてもらうが、このイベントは入場自体は無料ではあるものの事前予約優先を採用し、予約ページを設けていた。チケットは早々に売り切れが出て、数色展開されていた万年筆は1人1本(1色)という購入制限があった。つまり運営は事前に大体の来場者数を把握できていたし、必要になる在庫も予想できていた。少なくとも7日間の会期の予約数に見合うだけの在庫配分をすべきだった。
にも関わらず会期2日目にして目玉であるコラボ商品の在庫をまんまと尽かせ、潜在的な新規顧客の獲得を逃したのだから、運営の不手際による特大の機会損失と言える。まさかわざわざ予約をして会場に来た人がここでしか買えないコラボ商品も買わずに帰る試算をしていたわけではあるまい。
4ヶ月という待ち時間+配送料購入者負担というコストと不公平感は、ブランドのファンであれば許容できるかもしれない。しかしそれを凌ぐ魅力をプロダクトから感じられなかった私のような者にとっては購買から遠ざかる要因でしかない。
仮にkawecoが国内メーカーでないことで調達が難航し在庫確保困難であったならば、初めからコラボ商品を購入できるなどと謳わずにプロダクトの体験イベントとして打ち出し、一律で受注販売として対応するのが筋ではないのか。
いずれにせよ私にはこのイベントがあまり成功しているようには感じられなかったし、新しい文房具との出会いを楽しみにして会場に向かったら肩透かしを食らった形になり、楽しい気持ちにはなれなかった。運営はこの件を反省して次に生かしてくれるのだろうか。あまり期待はせずにまた機会があれば伺おうと思う。
やや悲しい気持ちで会場を後にし、蔵前にあるmt labを初めて訪問した。mtへのフラストレーションはmtに解消してもらおうと言わんばかりだ。直営店だけあって圧倒的な品揃え、欲望の赴くまま買い漁るのも一興だがすでにバッグに常軌を逸した本数のテープを忍ばせているから、これから活躍してくれそうなクリスマスっぽい柄を3本選んでその仲間に加えてやった。
スタンプカードも作ってしまったので、意志薄弱な私はこれを口実にまた訪問してしまうのだろう。テープの収納方法を真剣に考えねばならない。
md labの斜向かいに「透明書店」なるものを見つけた。



カフェ併設、24時間営業、ニッチな品揃えやレンタルスペースなど、一定の層に需要がありそうな面白い本屋だった。こんな店が自宅付近にあったら眠れない夜が来るたびに訪れてしまいそうで、興味深さと恐ろしさが同時に湧き起こる。そしてこのような業態を見るにつけ、これは大都市という立地だからこそ成り立つのだろうと感じる。
この場所が誰かの興味関心、ひいては存在そのものの受け皿になっているとすれば、それこそが東京という場所の懐の深さであり、豊かさなのだとも思う。
最後にこの日の購入品を載せて活動記録を締めよう。(元々買いたかったものがあり池袋ロフトにも立ち寄った)

大満足。年内いっぱいは私がシールやテープの売り場に吸い込まれていくのを見つけた人には羽交締めにしてでも止めてほしい。