
2025年12月29日、今年初めてゲームを買った。
すでに持っているソフトやスマホゲームをやることはあったが、新しいコンシューマーゲームをやる余裕がなかったなぁと思いながらふと(この時期はSwitchソフトのセールやってるよな……)と思い出して仕事納めの帰路でセール一覧を覗きに行ったのだ。
そうしたら出るわ出るわ、話題になったあのゲームや好きな実況者がやっていたこのゲームが、どれも割引されているではないか。
ならば、ならば。と数本のインディーズゲームを新たに手持ちに加えた。
その中で最初にプレイしたのがこの『ファミレスを享受せよ』だった。

さっぱりとしたインディーズ製っぽい絵柄のADVだ。絞られた色彩と全編を通して(人間の通念で言えばいわゆる)夜の時間帯を舞台に物語が進んでいく。静けさと夜中特有の気持ちの余裕というか、まだまだ使える時間がたくさんあるような、どこまでもいけて何でもできると錯覚する全能感が全編に乗っかっていて雰囲気がよい。
静かな夜にファミレスに行くという日常のワンシーンから始まり、主人公はそのまま不思議な非日常の世界へと飲み込まれていく。

ファミレスで出会える魅力的なキャラクターたちとの他愛もない雑談が楽しい。
このキャラクターたちのいいところは
「いかにもフィクションのキャラクター然とした特徴や癖のある造形」と
「現実で隣人や同じコミュニティに居そうな肌馴染みの良さ」とがなかなかいいバランスでブレンドされているところだ。
私はかなり捻くれているのでこのセリフ(なあ君、〜)をソフト紹介ページなどで見たときは率直に、「いかにもサブカルオタク受けが良さそうなフックだ」と感じたのだった。そもそもインディーズゲームなのだからメインストリームよりもカブカルチャーの層に向けて作るのは自然な戦略だし、自分もその手の要素は好きなのだが、露骨に提示されると「お前らはどうせこういうのが好きなんだろ?こういうのを出しておけば喜ぶんだろ?」という態度を取られらように感じて斜に構えてしまうところがある。
本題に戻るが、比較的多めに文章を読まなければいけないADVのテキストをこの絶妙なチューニングによって負担を感じさせずに読ませるのはさすがとしか言いようがない。もっとキャラクターのことを知りたいし、このファミレスのこと、過去のこと、なんか透けて見える秘密っぽいものを暴きたくなる。いや、いっそこのままこの空間で永遠に彼らと過ごすのも悪くないとさえ思う。
ネタバレになるので詳しくは言わないが、2種類のエンディングが「ゲームを体験したプレイヤーの願望」を2つの方向から満たす設計のなっているのも満足度が高い。
どのエンドでも作者から一人一人のキャラクターへの愛が込められていて、静かな中にもあたたかい気持ちが残る読後感に浸れるので未プレイの人はセールをやっている今のうちにぜひ夜更かししてやってみてほしい。
最後にお気に入りのシーンとこのゲームを知ったきっかけのご紹介
🌜お気に入りのシーン🌛

さすがに嬉しかった。
🌜ゲームを知ったきっかけ🌛
稲葉百万鉄という長年追っているベテラン実況者の動画でこのゲームを知り、軽い気持ちで2パートくらい動画を観たところで「これは自分でプレイしてから見るべきだ」と思って視聴を打ち切ったのが昨年の4月。ようやく自分で全てのエンディングを回収し終えて全編視聴できるようになた。最高の年末だ。
稲葉のADVは安定した朗読や察しの良さですんなり没入できるので既プレイの人には是非観てほしい。
同時に購入した他のゲームも休みのうちに遊び尽くして1月15日のあつ森アプデに備えようと思う。