不器用な夕飯

水曜
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夕飯を食べるのが下手である。

タイミングと加減がとても下手だ。上手いも下手もあるかという話だが、まぁそれが下手なんだな、私は。

タイミングが下手な原因は、面倒くさがりなところにある。

ここ数年、夜は基本的に家で旦那と食事をとることが多く、ひとりだと「なんでもいいや」という気持ちになってしまうようになった。

昔はひとと食事をすることが苦手だったので、ひとりで食べ飲み歩きをすることがほとんどで、趣味でもあった。それが今は家で旦那とふたりで食べることが楽しくて楽しくて。逆にひとりだと食べることすら億劫になり、作り置きのおかずを温めることすらしない。食べないことも多い。実際今、それだ。

今日は帰りが遅くなったため、夕飯は各自だった。何か食べて帰ろうと思ったが、店を選ぶのが面倒でやめた。帰ってきてからも作り置きの大根麻婆があるにも関わらず、温めるのが面倒でやめた。でもお腹は空いているので、とりあえず甘いコーヒーを飲む。一瞬腹は落ち着いたが膨れるわけではない。そうこうしているうちにもう瞼が落ち始めている。おそらくこの後は、腹の音を無視するようにYouTubeで動画を流しながら寝る。そんな日が週に数度ある。これを下手と言わずしてなんと。

残りの数度はちゃんと食べているのかと聞かれると、一応食べている。だが、仕事の関係でしばしば夕方に唐揚げやお惣菜を食べざるを得ないことがある。そういう日はもう全くお腹は空いていないけど、「旦那と一緒にご飯を食べたい」という意地だけで夕飯を食べる。逆にお腹いっぱいすぎて気持ち悪くなったまま寝る。寝れないこともある。頑固さから生じる、そういう下手さも兼ね備えている。

面倒くさがりな部分と頑固な部分が重なり合い、今の生活リズムが変わらない限りは夕飯を食べるのが下手なままだろう。食べ損ねたり食べすぎたり、この性分、何とかならんものか。近頃の悩みである。

@463_2
週7で水曜。長めの文字置き場。旦那とご飯の話が多い。短い文章:@sss_u1_