7月8日 71話
アメリカの視察に行き、取材も受けることになり、仕事は絶好調のとら。しかし、家庭内では子どもたちが素を見せてくれなくなり、家事は花江に任せきり。密着取材で家に記者が来て、とにかく花江たちにヨイショされることでその歪さが浮き彫りになる。司法修習生との対談でもあなたたちは恵まれてるのよ〜とか言っちゃって、梅子に怪訝な顔をされる。とにかくとらのまずさがよく現れている回で、花江たちからしてみたら気に障ると言うか、よくそんなことが言えるな!!と思われても仕方ない言動が目立つ。なんか調子に乗ってるね〜。自分が家計にお金入れてるんだから急な出費も大丈夫だろうと言うところや、たまにしか料理をしない人が後片付けをしない、みたいなところとか、細かいウザ……ポイントがたくさん描かれていて上手いな〜と思った。家事をしないことや、優未にとっていいお母さんではないことが問題なのではなくて、弁護士になった時に、自分以外の弁護士になれなかった女性や、そもそも学ぶ機会すらなかった女性たちに思いを馳せ、怒ったとらとはもう全然違う場所に立ってしまっているなと思った。
7月9日 72話
ラジオで長官に「はて?」を放つとら。言っていることは確かにその通りで、いつもだったらよくこのセリフを言ってくれたなあ〜と感心しちゃうんだけど、今のとらは周りが見えてない調子乗り期、花江みたいな立場の人が聞いたら嫌な気持ちになりそうな絶妙なラインの発言だった。
新しい事件を担当するとら。福田夫妻の妻の方はとらを知っていて、「女の味方」だと思っているから喜ぶんだけど、事件の内容的に非があるのは妻の方であり、とらは妻の方を諌める。とらは性別で敵味方を考えているわけではないからそれは当たり前なんだけど、ラジオなどでは「女性の味方」として広報されているからすれ違いが起きるのかな。
長官への発言があったからなのか、とらは移動になってしまう。長官は関わっていない、桂場による人事らしいけど、桂場って目上の人におもねるところもあるから無関係とは言い切れないなとわたしは思った。それで、花江たちに地方への移動のことを話すけど……。優未を連れて行くかどうかで揉めてしまう。実際現状を鑑みて、とらが優未を連れていくのは現実的ではないと思う。とらは家のことも出来ないし、優未は猫を被っているし。それを花江や直明は分かっているから止めるけど、そのことすら全然分かってないとらのことは花江からしたらもどかしいというか、何言ってんだよって感じなんだろうな。
思っていたより早い段階で花江との喧嘩があり、流れていた音楽もコミカルで重さはなかったので、意外だった。今週はここから関係の回復を描いていってほしいな。
追記:引っ越さなきゃという花江に、直人たちの学校のことがあるから、と断ったのに、優未は連れて行こうとするとらに違和感があった。優未にだって通っている学校はあるのに。今まで家裁で血縁より子どもたちがよりよく暮らせる環境の方を優先して考えていたとらが、優未に関しては血がつながった子供だからと自分の家事をしないところなどを鑑みずに連れて行こうと考えているのはなんか変な感じだよね。
7月10日 73話
なんか、みんなみんな演技がうまい〜〜〜〜!!!!!とびっくりした回だった。みんながうますぎる。瞳や小橋も!
いきなり、今まで見えていなかった現実が次々と見えてくるとら。優未の本当の姿、直明からの意見、研修生からの評価、家裁で担当する人からの恨みつらみ……。一度ハッとしてしまうと、色んなことが連鎖するかのように違って見えてきて、落ち込んでしまうとら。今まで見たことなかった、かるたではしゃぐ優未を見て優三さんに言われたことを思い出すシーンではわたしもうるっと来てしまった。この未来が見えていたかのように、優三は「優未のいいお母さんでいてもいいし、無我夢中で何かを頑張ってもいい」と言っていた。現状とらはいいお母さんであるつもりでいて、実際はどちらかと言うと、自分の好きなことを仕事にして頑張ってきたけど、それがとらの望む最良のことだったのかは分からない。今日はすごく気になるところで終わったので、明日が楽しみ!
7月11日 74話
家族会議を始めるとら。でも花江に先に、もう新潟行きのことはみんなと話し合った、と言われてしまう。また蚊帳の外で話し合いには参加させてもらえず、しかもみんなを我慢させることになってしまったとらは、もどかしかっただろう。はるが亡くなってからとらは変だと道男に言われていたけど、とらが変わってしまったきっかけははるの死にあったのかな。自分が家庭を支えなきゃというプレッシャーや、自分を支えてくれていた人を失ったことが負担だったのかも。そのあととらへの愚痴大会みたいになるんだけど、結構みんなとらへの不満が溜まっていたみたいで、小さいことから大きいことまで色々出てくる。優未に新潟行きをどうするか決めさせる流れを、花江が止め、その責任はとらが負うべきだと言ってくれたのはよかった。
一昨日、家族と暮らすことだけが子どもの幸せじゃないととらも分かっているはずなのに、と書いたけど、やはりそのことはちゃんと分かっていて、その上でとらは優未を新潟につれていくと決める。優未ははい、と答えたけど、どういう気持だったんだろうか。
これまた一昨日、桂場って目上の人におもねるじゃん〜とか言ってたんだけど、異動の件はそんな理由ではなかったことが発覚。疑ってすみませんでした……。上司たちから愛されていることが分かったとら、よかったね。裁判官としての経験を積める機会を与えられて、ますますパワーアップして帰ってきて欲しい。
7月12日 75話
家族からの本音を記者に渡すとら。そこで、土台からやり直して見せることを宣言。よしその意気だ!!壮行会を香子が開いてくれる。そこで語られた、「娘のために崔香淑は捨てる」という決意に、当時の朝鮮から来た人たちの覚悟やつらさが詰まっていて涙が出そうになった。それでも「幸せだから」と送り出してくれた香子は、やはりとらの大事な学友だね。
轟法律事務所にも報告に行くとら。そこで、よねに司法試験を受けることを勧める。よね、どうするかな……でも、あんなに努力してきたよねが、弁護士になれるならめちゃくちゃ応援するから頑張ってほしい!と思いつつ、今まで嫌な思いもしてきたよねに、無理強いはできない、とも思う。
さて、出発したとらたちだけど、スンッの仮面が取れない優未に、家族会議を開いたくらいで長年の問題が消え去るわけではないよな〜と思う。長いスパンでこの問題を描いてくれそうで期待。来週の予告では航一が再登場し、なんと「仕事に行きたくない」というとらが!なにがあったのか!?楽しみ〜