9月23日 126話
美佐江の死にショックを受けるとら。を、なぐさめようとちちんぷいぷいをやろうとして挫折する航一。と、それを目撃してしまった朋一。シリアスになりきらない雰囲気が面白い。朋一はあんなに情熱を傾けていた法律から距離を取り、家具職人になるらしい。同じものにずっと熱中しなくていいし、いつからでも再出発していいというメッセージは嬉しいね。
さて、とうとう最高裁でよねたちが口述をする日!このエピソードのモデルになった尊属殺裁判の弁護士さんへのインタビューでその時の主張を読んだ気がするけど、それと比較してもドラマはかなり史実に寄せてると思う。クソとかは言ってないと思うけどね。でもクソって言ったのを咎められた時に謝るのがよねじゃなく轟だったのが地味に良かったな。バディという感じもするし、よねに謝ってほしくもなかったし。
9月24日 127話
美雪ととらががっつり絡む回。見ごたえあった……!
美佐江と同じ、「どうして人を殺してはいけないのか」という問いに、今度は答えられたとら。中身が洗練されたものであるかどうかというより、答えられたかどうかが大事だったんじゃないかな、という気がしている。そういう問がなされた時、大人は自分にどう答えてくれるのか、というのが、子どもにとって大きな意味になりそうだから。
その後の会話から、美雪は美佐江の過去の行動や、残された手帳の言葉に縛られていそうだということが分かる。そして、自分や母親が「特別」だったということにも。でも、とらは美雪や美佐江の「特別だから恐ろしく感じる」ところにもう怯えたりせず、話し合いましょうと言えるようになっている。そこにこれまでのとらのキャリアと、美佐江とのことを後悔して過ごしてきた反省があると思った。
美雪と美佐江の役者さんは同じだけど、演じ分けがすごいね。美雪は美佐江の子どもという感じがする。すごく感心してしまった。
明日は最高裁の判決が出る日!あああ〜〜〜緊張する!!!!
9月25日 128話
最高裁の判決が出る日。美依子は無罪になったらどうしたらいいんだろうか、人を殺したのに、服役したほうが気が楽なのかもと言う。美佐江や美雪から「なぜ人を殺してはいけないのか」と問われてきたとらがどう答えるのかすごく不思議だったけど、「罪を償いたいと思うことは、あなたの尊厳を踏みにじってきた相手を肯定してしまいかねない」「あなたにできることはできる限り幸せに生きること」と言う。ちょっとここの理解がわたしにはまだできていないんだけど、でも後悔し続ける人に対して幸せに生きてほしいと願うことにはたしかにそうだよな、と思う。
そして執行猶予の判決&違憲判決!!!穂高先生のときから長かったね……。さらっと桂場の引退まで触れられていたけど、これで長官としての桂場は見納めなのかな。
事務所でお祝いをするよね、轟、遠藤、美依子の四人。こうやって僕たちの関係も認められるようになる時が来るといいねという遠藤に、できることをやっていくしかない、と答える轟。それを見ているわたしたちが、わたし達の世代でもまだ同性婚が実現できていないことを心苦しく思う。でも入っていてよかったシーンだった。
美依子と優未が人生に失敗した、と言うシーンで、とらは怒る。人のせいにしていい、と言うのは今まで聞いたことない話の持っていき方で面白かったな。
9月26日 129話
優未が戻ってきて、お母さんはわたしの育て方に後悔があるのか?自分これからなんにでもなれる、最高なのに、と言う。感極まって泣いてしまうとら。優未とも色々あったもんね、娘からなんにでもなれるから最高だって言われたら感動して泣いちゃうのも分かる。優三さんが出てきて、ありがとう、と言って消えていくシーンは泣けた。この後猪爪家や女子部のみんながたくさん出てくるけど、優三さんも出てきてくれて嬉しい。
猪爪家で、直道の真似をして盛り上がるとらと花江。いつまでも思い出が褪せずにその人のことで笑いあえるっていいな。はるから花江に受け継がれた味が直明や直人にも受け継がれていくのはよかった。
女子部でもみんなで集まってお祝い。とらのよねへの絡み方が学生時代と変わってなくて笑える。桂場がやってきて、団子を食べる。相変わらず団子を食べるだけにそんな尺取る?というくらいねっちり団子シーンが挟まって面白かった。とらは改めて「法とはなにか」について話し出す。船のようなもの、と今回は語るとら。乗り手を社会の波から守るもの。乗り手によってよくも悪くもなるけど、修繕を修復を重ねながら人生を良くするためのもの。なるほどな、と思った。最後、桂場の気になる台詞の前で終わり。
えっこれ明日で終わるんですか!?!?いやだよ〜〜〜!!!
9月27日 最終回
最終回!!!!男女雇用機会均等法ができたのね!?と思ったら、とらの亡くなった後だった……。年数ととらの年齢をちゃんと計算せずに見ていたのではっきりとは分からないんだけど、航一や花江が長生きなのか、とらが早めに亡くなってしまったのか。おばあちゃん姿のとらも見てみたかったから残念だ。花江が、長生きして曾孫まで見て、どっしり構えていたのはよかった!優未が未婚っぽいのもまたよかったな。
美雪らしき人も出てきたけど、同一人物だったんだろうか。優未が、美雪らしき人に法について伝えて、弁護士を紹介するシーンはよかった。その後、法ってお母さんみたい、っていうのもよかったなあ。というかわたしは、このドラマは岡田将生さんに年を取らせる気も周囲の昭和っぽさに馴染ませる気もないと思っていたので、ラストのラストでおじいちゃん航一が見られるとは思ってなかった。似合ってるじゃん!
とらが法律を学ぶことになる切っ掛けとなった笹もとで、最後に桂場が「御婦人が法律を学ぶこと」についての考えを変えるというオチは最高だなと思ったし、そんな桂場に対して、「自分が特別なわけじゃない、社会が特別にしてきただけ」と返すとらも最高だなと思った。最高だな……そしたらはるが出てきて泣いてしまった。やっぱりこの笹もとでのとら、桂場と法との出会いにははるが欠かせないと思う。地獄はどうだった?という問い掛けが優しく、本当にダバダバ泣いた。
とらは亡くなってしまったというラストではあったけど、回想で明るく締めくくられていて、とららしいエンディングだったと思う。エンドロールでは名場面、各キャラクターが見られてよかった。すごく面白い作品でした、半年間ありがとう!!!