「虎に翼」感想 第17週

シオリ
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7月22日 81話

涼子と再会したとら。女子部のみんなとの再会の様子は今までも様々だったけど、涼子様は歓迎モードだった。玉も一緒に暮らしていることがわかるけど、玉は空襲で体が不自由になっていた。カフェの料理はすごく美味しいようだけど、今まで料理とかしてきてなさそうな涼子様や玉がこうやって食事を提供する仕事につくまでの苦労が偲ばれる。

玉は進学する生徒向けに英語を教えているようで、昔努力していた結果が今につながっていてすごい。でも、玉は現状に納得できていないみたいで、不安そうな顔を見せる。

とらが家に帰ると、稲さんが!花江からの手紙のシーンが毎回楽しみ。面白すぎる😂手伝いを断ろうとするとらに、さみしいから……と言い募る稲はやはり年の功と言うか、悪意なくことわりづらい・頼らせる言い方がうまい。そうやって頼る先ができて安心な一方、優未に友達がいないことが発覚する。それが、今まで友達が多かったとらにとっては心配なようで、優未に友だちになれそうな人に声をかけてみたら?と言ったりする。優未はあ〜はいはい、みたいな態度で、おっ、徐々にいい子の皮が剥がれてきているな?という感じでそれはそれでいいんじゃないかと思う。

今週は涼子様にまつわるエピソードになるのかな。それから優未との関係にも動きがありそう。楽しみだ〜。

7月23日 82話

杉田兄主催の麻雀大会に参加しようとするとら、杉田兄に断られる。ギスギス、とまではいかないけど確実に仲が良くない。ここの関係もどうなるのか。優未は同級生の子たちに声をかけられて一緒に帰ってるみたいだけど、稲さんといるほうが楽しいのかな。東京でもお兄ちゃんたちが遊んでくれてたから友達とかいらなかったのかも。

とらは刑事事件を担当することになるけど、家裁の事件とは性質が異なり、戸惑う。しかも担当した事件の加害者が20歳、被害者であり窃盗の加害者19歳という心情的にも難しい事件……。悩むとらに、涼子様が声をかけてくれる。

日曜日、涼子様に招かれて店を訪れたとらは、思い出の毒饅頭(毒入ってないけど)を食べる。あのころ、今思えばすごく青春だったね。涼子様が出かけたあと、玉と二人きりになったとらは、玉に何でも話して、と言う。すると、玉はお嬢様を自由にしたいと言って……。

涼子様の夫がどうしているのか、戦争後どうやって新潟に来たのかなどまだわかってないけど、ずっと玉と暮らし、今では玉の介護も涼子様がしていることがわかる。それを玉が「縛り付けている」と感じているのだろうか。

7月24日 83話

玉によって、涼子と玉の戦中戦後の話が語られる。子どもが出来なくて悩んでいただろうことや、使用人の死、夫との離婚、辛いことがたくさんあった。そんな中で空襲で障害を負った玉を連れて涼子様は新潟に引っ越してくる。離婚のことも含めて玉は自分のせいだと思っていて、涼子様を自由にするために障害者施設に入れるよう口添えしてほしいととらに頼む。わたしは自分が障害者として、人に面倒を見てもらうことの後ろめたさと言うか、そういうところに共感したけど、戦後の皆が辛くて苦しい中ではより一層そういう引け目を強く感じるだろうなと思った。特に玉は健常者の頃から涼子様の苦しむ姿を見てきたわけだから、自分が今度は涼子様の枷になってしまっていると思ったなら、それが許せないのは当然なのかもしれない。

さて、玉の願いに返事はできないままで、話は進行中の裁判の話に。なにやら美佐江と窃盗の犯人たちに関連があるようだけど、確かな証拠はなく、美佐江本人もめちゃくちゃ不穏だけど尻尾を出す素振りはない。ええ〜、これどう関わってくるの!?今まで明確な悪人ってあんまり出てこなかった気がするけど、ここにきてヤバそうな人物が出てきてびっくりしている。

7月25日 84話

優未と同級生に遭遇するとら。せっかく仲良くしてあげたのになんでそんなつまらなそうなの?と言われている優未に、ウワ!と隠れて見守るとらだけど、優未はかなり大人な対応というか、仲良くなれないのは誰のせいでもないよ、と言って去っていく。とらとは性格が全然違うな……(よねとのことを思い出しながら)。どちらが良いというわけではなく、ただ性格の違いがすごくよく分かる場面だった。

日曜日、とらはカフェに出向いて玉に涼子様と話し合いをするように言う。「結論を出すことを諦めた」「二人の問題は二人で解決してほしい」というのは、とらとしては新たな第一歩なのかも。

そして玉と涼子様の話し合い……シスターフッドがすごい……!!涼子様の母親も回想に度々出てきたけど、彼女も華族ということで辛く孤独な人生だったんだなと思う。最後は涼子様が側にいてくれたから、それを良かったと思えていたらいいけど。涼子様にとって玉は昔から孤独な自分を支えてくれる家族で、親友だったけど、立場のことがあってそれが見えなくなってしまっていたんだなあ。華族という身分がなくなり、大変なことも多かっただろうけど、玉と涼子様が本当にお互いを大切に思い合っていることが伝えられるようになったのは良かったと思う。

今週は明日で一区切りだけど、美佐江のことが気になるな〜。どうなるんだろう。

7月26日 85話

「よりどころがひとつしかないと、対等が特別になって関係が歪になってしまう」、なるほどな〜……。よりどころを友達だけに限定せずに、例えば麻雀とかの趣味までそれに含めていたのも良かったな。お嬢様から涼子ちゃん呼びになった玉、良い……。今まで涼子様って同級生からも「様」付けで、「ちゃん」って言われたのってなかったのでは?特別でいいよね。

航一がとらと距離を縮めたいのは明白なのに、とらは優未と距離を縮める航一の方に嫉妬している。笑ってしまった。とらのそういうとこ大好き。麻雀大会では、杉田兄が娘と孫を亡くしていることが分かり、新たな一面が見える。どこに住んでいたって、戦争の傷跡は大きい。航一が杉田兄を抱きしめたところ良かったよね〜〜〜!!とらつば、女性主人公なのでメインには描かれないけど、それでも結構男同士のケアが描かれていていいなと思う。

次回予告では朝鮮人差別が扱われるのかな?というのがわかったのと、とうとう航一のことが掘り下げられるのかな〜って感じだった。香子のときから朝鮮人差別については描かれてきたけど、かなりマイルドな?気もしていたので、法廷の場でどういう扱いがされるのかまで描くのか、というのはすごく期待してしまう。来週も楽しみ!

@510r1
のんびり、日常。BLとぬいぐるみ。晩ごはんのこととペットのことも。