「虎に翼」感想 第三週

シオリ
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4月15日 11話

いつのまにかとらたちが2年生に!そして女子部存続の危機!とても盛り沢山な回だったと思う。とらの生理が重いことが、さらっと言及されていて、前後関係からこれ今言う必要あったのかな?と思ったけど、そういう個人的なことも描かれているのが良かった。毒殺劇のとらの一人喋りが愉快で笑ってしまった。香淑が「とらちゃんは庶民じゃないでしょ?」と言った時に、まあ庶民ではなさそうだもんな〜と思ったけど、花江ちゃんのこと女中と間違ったの!?というのはびっくりだったし、その後の梅子さんの「女中がいるなんて普通ですよ」にもびっくりだった。韓国では妻が家事をすることは普通ではないのか…?あと梅子さんは何者……?(まあ弁護士の妻ではある)

4月16日 12話

花江と女子部のみんなのきまず〜いシーンから始まり、涼子さんの家のじっとりしたシーンまで挟まる、なんとも胃に来る回。涼子さんのお母さんの方の演技がめちゃくちゃどろっとした雰囲気を出していてすごい。〇〇を××のための言い訳にするな、と、「本気」なんて目に見えないもので人に優劣をつけるな、というよねととらの対立、現代でもよく見られる対立かも。大学の話でいうと、わたしは完全にモラトリアムで通っていたのですが、そこで学んだことの大切さは他の人の「本気」や「真剣さ」の度合いと比べて貶められるものではないというのは分かるな。「本気」もそうだけど、将来どうなりたいかという「目的」と、その過程で得られたものも、ひとそれぞれで関係なく、すべて身になる大切なものになるだろうし。さて後半、男子はちょっとでかい声出して適当におちょくれば人の進路を絶ったり心を折ったりすることが出来ると驕っているさまがムカつくね。そういうところに男女の立場の非対称性があって、嫌だなと思う。今もそうだけど。とらやよねが「冷静に……」と思いながら、ブチギレてくれてよかったし、会場のみんなも立ち上がって一緒に怒ってくれてよかった。見学に来ていた女の子が、見た光景があれだったことには絶望するけど、でも、一緒に怒ってくれる人だっているんだと思ってくれればいいよね。

4月17日 13話

法廷劇での乱闘!優三さ〜ん……!女子部のお偉方は、涼子さんを客寄せ扱いしたり、女子は女子らしくと言って、乱闘の責任を女子に着せようとしたり、嫌な感じね。久保田先輩が反論していてよかった。そしてよねの過去……重たい……つらい……。同じ法の道を志す者だとしても、その理由は様々で、悲惨な過去があったり、お金の出どころのことでよねが他の女子部の人達とは「違う」と感じるのも仕方ないのかもと思う。よねと、よねのお姉さんは明確に搾取された側だった。だからといって、反発し合ったり、関わり合いにならないでおこうというのは、別の話だと思うけど、そこはきっと次回からとらがなにか言ってくれるんじゃないかなあ。一度投げ捨てたお金を拾い集めるよねの姿に胸が痛くなった。明言はされていなかったけど、クソ弁護士に体の関係を要求されるくらいのことはされてそうだな、という含みをもたせた演出があり、女郎になりたくない、女をやめたい、と叫び、頭を擦り付けて願ったよねが、そんな目に遭わされたことに苦しい思いになった。

4月18日 14話

よねがつらい過去を持っていたからと言ってとらと反発し合うのは別問題、とわたしは昨日書いていたけど、作中でそれを言ったら喧嘩になるよ〜!と言われていて、わたしの発想の貧相さを思い知った。とらもなんて言えばいいか迷っていたようだけど、言うべきことが見つからないからと言って関係を断つのではなくて、ちょっと違う話題になっても、その人と付き合っていく姿勢でいるというのはいいな、と思った。他の女子部の人はどうか知らないけど、いつもの仲良しメンバーは実家が太いことが見ている側にも分かっていたし、一緒に学ぶよねからしたらより一層感じることだったんだな。生理の話が出てきたけど、これは、実家の太さとかではとらは恵まれているけど、女性であることについての他の面ではよねの方にも恵まれている部分があるということなんだろうか。よねの毎日の努力も、その体という資本で恵まれているところがあるが故だよという。さて、今日は毒饅頭事件検証の回、梅子とよねのペアが結構好きだ。学長の思惑のために都合良く使われていたんだ、という落胆、怒りの表情で今日の回は終わり。明日はどうなるんだろ。あと、花江とはるの関係も気になるままだ。

4月19日 15話

弱音を吐いてもいいと言ったとらに、そんなことして何の解決があるんだ、と言ったよね、それに対して解決しないけど受け止められる、弱音と同じように怒り続けることも大事だ、と返す流れがとてもよかった。泣き始めてしまった花江に、甘えるな!自分で選んだんだろう、と言うよねのシーンを見て、昔、「わたしは結婚したいとずっと思ってるけど、それって(結婚したくないというあなたに比べて)おかしいことなのかな」と聞いてきた友達のことを思い出す。今その子は結婚して子どもを産んで、わたしとはぜんぜん違う生活をしている。大変なこともあるだろうし、その子が弱音を吐く相手がいればいいなと思った。話はそれたが、自分で選んだ道でだって苦しいことはあるし、それに嘆いたっていいよね。「戦っているか否か」というところで自分ととらの間に差を感じてしまって寂しさを感じていた花江だけど、花江が従来の女性の進む道から逸れなかったからといって、「戦ってない」「道をそれた人と手を取り合えない」ということは、ないし。お兄ちゃんが家を出るって言ったのも良かったな。親にも妻にも嫌な思いをさせない言い方で、二人を大事にしてることが分かって、すごいな〜と思った。みんなが弱音を言い合ったあとの、よねのぽかーんとした顔も良かったし、描かれなかったけど、女子部のみんなで弱音を言い合いながら過ごした時間は楽しく、でも5人しか残らなかったくらい、つらいものだったんだろう。法廷劇を見に来ていた学生さんが女子部に来ていて感動した。あなたも頑張って卒業してね……!久保田先輩も本科に進んでいて、心強い。来週は岩田さんがでてきますね〜オリエンタルラジオ藤森さんとかと似たような立ち位置かな?嫌なヤツそうだね〜!

@510r1
のんびり、日常。BLとぬいぐるみ。晩ごはんのこととペットのことも。