夜中の12時に一回目が覚めて、あ〜これ寝られないやつかも、と思っていたんだけど、案の定3時に目が覚めてから再び入眠できなかった。かなりばっちり目が覚めてしまったので、本でも読もうかなあ、と思って、借りてあった「風が強く吹いている」を読み始めたんだけど、途中で返却日まで5日ほどしかなく、延長もできないこと、それからこの本が500ページもあることに気付いて、やば……!と思って、今日は1日本を読み進めることに没頭していた。
「風が強く吹いている」は、一部陸上経験者も含む素人10人が、箱根駅伝を目指すという、本当にいけるのか!?と思ってしまうような話だ。まず、登場人物がいきなり10人も出てきたこと、わたしが今までの人生で駅伝という競技に全く興味を持ってこなかったことでこの作品を読むハードルを感じたけど、全然そんなことが気にならなくなるくらいに読みやすい。10人の登場人物たちはそれぞれ個性豊かで、基本的に走という陸上経験者の視点での話であるにも関わらずそれぞれのキャラクターの山場があり、陸上への戸惑いや疑問がきちんと描かれている。そうした周囲の素人目線の疑問を交えて描かれるので、今まで駅伝に馴染みがなかったわたしも、競技のルールやポイントを抑えながら読むことが出来た。前半は素人同然のキャラクターたちが駅伝に対してやる気になっていく様子がいきいきと描かれ、後半では駅伝当日の様子が描かれるのだが、当日の様子は各キャラクターたちの視点で描かれ、区間を走るキャラクターたちが自分の今までのことを振り返ったり走りに対する思いを明かしたりしていて読み応えがあった。かなりスルスルと読めてしまい、1日で400ページくらい読んでしまった。続きが気になりすぎてどこでも区切れず、読ませ力がすごかった。
今日の晩ごはんはぎょうざ。うどんが食べたかったけど、また後日にします。