9月9日 116話
原爆裁判が終結し、法律事務所で飲む3人のもとにとらが訪れる。なにかいいたそうなとらに、飲め、とお酒を差し出すよね。泣きながらもお酒を飲み干すとらの姿に心がいたんだ。裁判官としても納得のいく結果にならなかっただろうけど、この判決を足がかりにいろんなことが動き出す。意味のない裁判ではなかった。
百合が亡くなってしまった。今週は駆け足なのかな?結構出だしから話題が盛りだくさんで、多岐川はがんの手術をしており、香子の娘が香子と自分の出自に関して加害者側に立っていた、と怒るシーンもあった。
正月のシーンも。のどかが独身女性の女子社員ということで被る理不尽な扱いについては、就職してすぐの頃からちょいちょい描かれているよね。
とらは家庭裁判所の部長に、桂場は最高裁判官長官に。お互い出世しましたねえ。そのことがどう話に関わってくるのか、桂場のモデルになった人物の話を聞いたことがあるから興味津々だ。
9月10日 117話
安保闘争もやるんだ。尊属殺裁判まで!香子が司法試験に合格していたのが嬉しかったな。
よねたちは尊属殺裁判を受け持つことになる。すごく大変なことだと思ったけど、憲法14条違反を争うという裁判で、憲法14条を大切にするよねたちが担当するのが適任だと思った。
とらは安保闘争で捕まった学生たちを担当しているけど、原爆裁判で被告だった国の代理・反町づてに、成人の逮捕者から不満が出ているらしいと知る。少年法を学んでいた時に、一歳の差でこんなに扱いが変わるのか?という疑問についても学んだ覚えがある。当事者となればその不満はより一層大きいだろう。桂場はどう対応するのか。
9月11日 118話
バックラッシュの話が出たね。よね、中山先輩のリアクションがよかった!いつまでも変わらない二人でいてくれ……。女性の地位向上の話、それから公務員の権利の話。判決が一貫した態度を取らないと怒る朋一に、少しずつ進んでいくしかないと諭すとら。裁判所の判決に偏りがあるとして、政府が人事の介入しようとする。そういうの大嫌いな桂場はめちゃくちゃ怒る。
のどかの結婚の話が出て、航一はめちゃくちゃ動揺してる。息子の結婚には動揺してる様子はなかったけど、娘の結婚ってやっぱりなんかそんなに動揺するもんなのかな?優未も言いたいことがありそうだけど、抱え込まないといいな。
安田講堂事件の裁判も始まったし、尊属殺裁判も一審の判決が出る。でも、どちらも一筋縄では行かなくて大変そうだ。尊属殺裁判については、弁護士ドットコムで実際の裁判を担当された弁護士の方のインタビューを読んだ。それによると親子二代で弁護し、最高裁まで争ったと言うから揉めに揉めている。最後は違憲判決が出て被告が執行猶予になるみたいだけど、道のりは長そうだ。とらつばではどこまで描かれるのだろう。
9月12日 119話
のどかとその恋人が挨拶にやってきた……と思いきや、家の中では航一と優未が院を中退することについて話している。何者にもなれないまま社会に出ることを心配する航一に対し、とらは努力した結果何者にもなれなくても別にいいんだと主張する。周りが何者にもなれないまま退場していってしまったのを見ていたとららしい考え方だと思ったし、その中で出世をして肩書や権力を得たとらを描くドラマでそういう人たちをも肯定的に描くのはすごいと思った。のどかも、自分の道は自分で選ぶと宣言し、自分との結婚のため芸術家を諦めることを恋人に選ばせない。動揺する航一が面白かったね😂
学生運動や公害訴訟について触れられているけど、こうしてみると日本もデモとか運動とかが激しかった時期があるのだなあと実感する。今あまり運動が盛り上がらない時代に生きているから、なんだか違う国の話のように感じてしまう。それらの運動に対応するために、憲法解釈や少年法の見直しなどが行われるけど、桂場のやり方には疑問を持ち、政府の拙速な対応には怒りを抱くとら。多岐川が昔言っていた、「法は縛られるためにあるのではなく、幸せになるためにある」という言葉が思い出される。ここに繋がるのか、という驚きと、対比で映し出される多岐川の老い・衰えにさらに驚く。このドラマ、老い・衰えを描くのがうますぎないか?そのなかでも全然老いを感じさせない男、航一……君はいくつになったんだ、なんかずっと浮いてるよね……。
9月13日 120話
家庭裁判所設立メンバーで多岐川の家に集まることに。とらと香子が、薫のことについて話すんだけど、自分たちが同じ立場だったら、暴力は良くないけど、声を上げた記憶は自分の芯になる、と言っていたのがすごくよかった。学生時代、とらも香子も、声を上げ続けた女性だった。そのことが今につながって、さらに次世代に引き継がれていくんだなと思うとすごくジーンとした。そして香子、いや、ヒャンスクは、ヒャンスクとして生きることを取り戻そうとする。やってきた小橋と稲垣に、やっと汐見の妻として対面した。薫とは仲直りし、そしてお兄さんとの再会も!
設立メンバーで集まって多岐川の意見を聞く集まりは、すごく圧倒された。話している内容も、今までの家裁の働きによって実現されてきた少年たちの救済に基づいたものだし、特に道夫のことなんかを思い出しても、政府の提言する厳罰化より家裁メンバーの意見が正しいと思う。それになにより、滝藤賢一さんの演技すごいな〜……。ここで一回目の涙が出て、2回目の涙は多岐川の訃報を聞いた桂場が見た、多岐川の幻影が映ったときだった。ベロベロバ〜とやる多岐川は面白い顔をしているのに、とてつもなく悲しくて泣いてしまった。
今週はいろんなことがあったね!?来週もこの密度で話が進むのだろうか。もう話も残り僅か、楽しみ!