「虎に翼」感想 第13週

シオリ
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6月24日 61話

はるが亡くなったあとも日常は続き、今は忙しいとらと直明に代わって花江が家事をしてくれている。忙しすぎないかな、心配。家庭裁判所も動き出しているけど手が足りず「愛のコンサート」(?)という広報活動をすることに。香子には子供が生まれ、道男も猪爪家にやってきてはご飯を食べているようでなにより。

というほのぼの展開をぶっ壊すドロドロストーリーが幕を開けてしまった……。大場家の相続にまつわる争いごとが勃発、家裁で梅子ととらは再会する。梅子がどうしていたかも気になるけど、息子たちにもそれぞれ抱えるものがありそう。相続の話になったとき、梅子が新民法では遺言が合っても親族が相続できることを光三郎に耳打ちしていて、今も法律の勉強をしているのかな、と思った。また明日から梅子の話になるだろうから、わくわくして待っていよう。

6月25日 62話

梅子と会い、再開を喜び合うとらたち。轟法律相談所にも行き、轟も嬉し泣きをする。忙しないとらや、喧嘩する轟とよねをみて、「懐かしい」と言う梅子にほろっときてしまう。家出後に連れ戻され、それから10年も夫の介護をしていたという梅子の過去は省略されていたけど、つらすぎるだろうことが想像される。夫だけでなく、自分を見下す息子たちや義母とも一緒に暮らしていたということだし……。轟たちが同席した家族での話し合いで、次男まで梅子のことを軽んじていることが分かったのもつらかった。

はるも家庭の柱となって、特に直言が亡くなったあとは家庭を取り仕切ってやってきたけど、大場のおばあさんのように、家父長制の悪いところ総取りの女性にはならなかったのがすごいなと思う。一歩間違えばそうなる可能性もなくはなかったのかな、と思うし……。

大体朝ドラって一週間で一つテーマがまとまるけど、今週のテーマってあと3日でどうにかなるのかな!?大変すぎる……。

6月26日 63話

大庭家の調停は進まず、長男が全て相続することをずっと主張している。調停人も、長男が全部相続するケースが多すぎる〜!と嘆いている。民法が変わり、そのことを身近で知っている弁護士という立場の人ですら、その変化を受け入れようとしないんだな。

花江が、恋〜!?!?ちょっと思っても見なかったことでびっくり。でも実の子どもで親のことをそばで見ているからこそ気づくことってあるもんね。どうなるんだろ。

光三郎が兄や祖母から梅子を守ろうとする様子がよかった。ちゃんと味方はいるんだね。家出のとき、次男を置いていく決断をしたのはなんでだったんだろうとずっと不思議だったけど、本人が断っていたからとは。置いていかれた気持ちもわかるけど、連れていけば厳しい暮らしになると分かっていて、本人が拒むのに連れて行くのも……と考える梅子の気持ちもわかるから、難しい。

6月27日 64話

光三郎とすみれが恋人関係にあると分かり、さらに泥沼化する大庭家。よくここまで揉められるな〜。その事がわかった瞬間、梅子はこの争いから降りて、自由になることを選んだ。また、民法第730条の扶け合いの立場からも降りた。清々しいシーンだった。

梅子と、花江が一緒にお茶をすることになるんだけど、今家庭でみんなの世話を一身に背負う花江が、そうやって自分ばかりを犠牲にすることはないということを、梅子から教えてもらえたら良いのになと思う。

6月28日 65話

とらが仕事で中座したあと、梅子と花江が二人で話すことになる。最近はるが亡くなって家事を背負い込んでいた花江が漏らす弱音に、梅子は自分が幸せじゃなきゃみんな幸せになれないと言う。花江と梅子は別に仲よしなわけではないけど、こうやって弱音を吐ける相手になってよかった。家庭から出て嫁という立場も母という立場も降りた梅子が、まだ嫁・母という立場で頑張る花江と対立させられずに、お互い頑張ろうね、というように励ますことになったのが嬉しい。

愛のコンサートも成功し、久しぶりにとらの歌も聞いた。梅子のおにぎりをよねと香子が食べていたのにはジーンとした。来週、穂高先生の話になるのかな?お葬式のシーンが映ったように思い、ちょっと心配だ……。

@510r1
のんびり、日常。BLとぬいぐるみ。晩ごはんのこととペットのことも。