2025年読んでおすすめしたい本を挙げていこうのコーナー!
おすすめしやすさを星の数で表記します。
おすすめしやすさに関しては値段だったり入手しやすさだったり読みやすさだったり重さだったり諸々をなんとなーく表記します。文庫本だと大幅加点になりそう。
面白さを星の数で表記しようかと思ったんですけど全部面白かったので断念しました。
では2025年特におすすめしたい本10選本紹介始めます!
ユングとタロット:元型の旅
おすすめ:☆☆
元々タロットには興味があり調べていたのですがひょんなことからペルソナ3Rにハマり20000円近く払って買ったのがこの本です。絶版本なのでお勧めはしにくい。あと金田一少年の世界なら凶器になりうる重さと分厚さなので……。
本当に面白かったです。断章のグリムの影響でユング心理学を齧っていたのでめり込むように読んでました。
ペルソナ3製作陣もこの本を読んでいたということで、プレイした方なら読むとニヤリとできるはずです。みんなもユングとタロットを読んでキャラ解釈を深めよう! タロットはいいぞ!
ペルソナ3だけでなく色んなサブカルコンテンツにタロット引用されがちなので読んで損はないかと思います。第一章で軽くユング心理学の解説があるのでモグリの私でもなんとか読めました!!
断章のグリム 完全版
おすすめ:☆☆☆
断章のグリム完全版です。学生時代読み込んで上記の通りユング心理学を知るきっかけとなった物語なので完全版刊行を知ったときは小躍りしました。
私の中のホラーは甲田学人さんの物語が原型となってます。傷と痛みと引き返せない終幕。常識を侵食しているのにいつか私の背後に現れるかもしれない普遍性。
痛みの描写が秀逸で、読んでいると疼痛に襲われるのでおすすめはし難いんですが、ホラー大丈夫な方は読んで欲しいです。私が一番怖かったのは赤ずきん、好きな話はなでしこです。
夢の上
おすすめ:☆☆☆☆
多崎礼さんのファンタジー! ある国が生まれるまでを過去回想の形で追っていく物語です。読んで欲しいのであらすじ紹介は控えめ。
誰かのために身を尽くす姿や受け継げれる意思が交差し合い、一つの結末に辿り着く。世界観や国の歴史がしっかりと組み立てられている上にキャラクターはいきいきと動いている。前者が凝っている物語は結構人物描写があっさりしているものが多いので両立させている多崎礼さんは本当にすごい。
多崎礼さんの物語は全部私の好みの物語すぎて読むのがとても楽しいです。私のために書かれているんじゃないかと錯覚しちゃう。
本格ファンタジーや歴史物、想い合ってるのに結ばれない二人が好きな人は読んだほうがいいです。
魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話
おすすめ:☆☆☆☆☆
2025年読んでよかったベストに挙げられるほどとても面白かった本です。
手に取ったきっかけは装丁でした。鱗のようにきらきらと輝く美しい装丁! 小口に絵も印刷されていて格好いいですね。扉絵もめっちゃ好きです。
生物分類学者デイヴィッド・スター・ジョーダンの足跡を追う筆者の私小説。歴史を知っていれば「いやこれダメでしょ」の方向に転がっていくのでずっと嫌な汗かいていました。
ほんのちょっと過去に目を向ければ、科学の進歩のためという名目に積み重ねられた犠牲が横たわっています。科学の進歩は言ってしまえば屍を積み上げて宇宙を目指す所業だと思っているのですが(個人的な意見です!)、この本はそれを改めて突きつけた上で希望を見せてくれる、「面白い」本だなと思いました。
堅苦しい内容だし明るい内容とは言い難いけれども、読後感は爽やかだし、科学を志す人には読んで欲しいな~と思います。
月とアマリリス
おすすめ:☆☆☆☆
町田そのこさんの社会派ミステリーです。
こちらも2025年読んでよかったベストに挙げられます。読んだ後涙がボロボロ流れていました。
殺人事件を追う記者というミステリを踏襲しつつ、事件の関係者を通して主人公の心の弱い部分に触れていく。事件の結末も苦々しいもので、大きなため息をつきつつ、成長した主人公や周囲の人々の姿を見て、「けど、これから先は良いものになるかもしれない」と感じることができました。暖かい物語です。
町田そのこさんの物語を読むと、声無き悲鳴を上げるひとびとへの真摯な眼差しを感じて心が暖かくなります。
私たちは誰もがそれぞれの弱さを抱えている。(中略)『自分だったら』と想像し、痛みを理解しようとし、寄り添おうとするのは間違いではないが、そこには自分のものさしで人の苦しみを測っている危険性もあることを忘れないでほしい。
――「月とアマリリス」328ページより引用
私みたいな器量の狭い人間だけじゃなくてもっといろんな人に読んでもらいたいです。
ウスズミの果て
おすすめ:☆☆☆☆☆
ポストアポカリプスの廃墟を舞台にした少女主人公! もう好き要素しかない。
友人のおすすめツイートきっかけで読み始めた漫画です。作者の岩宗治生さんは建物の作画が得意・好きだそうで、見開きページにはいつも圧倒しています。
人類を滅ぼした〝断罪者〟との戦闘シーンもあるのですが、やはり戦闘よりも小夜が廃墟を探索したり、微かに遺されている人類の痕跡に触れたり、美味しそうにご飯を食べたりするシーンが好きですね。
孤独が交わる物語と評されていたのですが、全くその通りだなと。一瞬だけ交差して、再びそれぞれの人生へと戻っていく。孤独だけれど、悲痛ではない。そんな交流がとても好きです。
宇宙のあいさつ
おすすめ:☆☆☆☆☆
ショートショートの金字塔的作品集ですね。星新一初めて読みました。SF多かったの嬉しいですね。なぜなら私はSFが好きなので。
短い物語の中にアイロニーや寓話を感じることができてとても楽しいです。全てのお話に遊び心があり、文章描写によるサプライズをたくさん浴びることができます。
全体的に虚無的というか諦観に溢れているなーと思うのですが、淡々とした語り口のおかげかさっぱりした感じでさくさくと読めるのでくどくない。なんか食べ物のレビューみたいになっちゃった。
収録されている短編の中では「気まぐれな星」「宇宙の男たち」「治療」「運の悪い男」「繁栄の花」が好きです。
SF脳とリアル脳 どこまで可能か、なぜ不可能なのか
おすすめ:☆☆☆
こちらも友人におすすめされた本でした。SFでテーマとされがちな脳って実際のところ何ができるの? どこまでできるの? を教えてくれる本です。
脳科学は結構眉唾な情報が氾濫しているのでちゃんと知識を身に着けたいなと思っていたので読みました。
有名なSFの漫画アニメ小説等の描写が実際にできるのかどうか、また「人間の脳は10パーセントしか使われていない」等の言説についても解説があります。
これまでの人生で物理だの生物だの全くよくわからないまま生きてきた骨の髄まで文系人間なので、単語の複雑さなどに「?」を浮かべつつも読み切ることができました。脳という複雑なモノをテーマにしているけれど読みやすかったです。
SFとか読むのが好きな人は楽しく読めると思います。しかも新書サイズなので持ち運びしやすい。
天使の傷痕
おすすめ:☆☆☆
こちらもまた社会派ミステリーです。本屋で何となく手にした本です。本屋にふらっと入ってなんとなく手にした本が最高に面白かった時の感動よ……。
初めは「よくある」ミステリーだなと思いながら読んでいたのですが、読み進めていくうちに犯人はあっさり見つかってしまうのにもかかわらず物語がどんどん進んでいきオロオロしていました。
私は推理小説を読む時に、殺した方法や誤魔化しのトリックをあんまり考えずに読んでます。アホなので殺害方法考えても解んないからです。
その代わりに動機だとかアリバイとかそのあたりを意識して読んでいます。そんな私にとって動機こそが重要であり物語の核になっている「天使の傷跡」は読んでいてとても楽しかったです。
プロジェクト・ヘイル・メアリー
おすすめ:☆☆☆☆☆
こちらも友人がおすすめしていた本ですね。ネタバレ厳禁の面白SFと聞いちゃうと読まないわけにはいかないなぁ! と12月に読んだんですがまさか2025年も終わるという時にこんなに面白い本を読めちゃうとは。ありがとうございます。
あんまりネタバレしたくないので短めですが本当に面白いんですよ!!
SFって宇宙やら科学技術やらの話がよく出てきて小難しい上に哲学的なテーマを取り扱うのでよくわかんない……と敬遠されることが多いのですが、プロジェクト・ヘイル・メアリーは主人公が洋画の陽気な男性主人公のように軽快な語り口で心情を吐露してくれたり置かれている状況の整理をしてくれるおかげでだいぶわかりやすい。ロケットの構造や相対性理論あたりも優しく教えてくれます。文系に優しいSFです。
そしてハラハラドキドキ息をつかせぬトラブルに次ぐトラブル。読んでてずっとワクワクしていました。ページを捲る手が止まんないなこりゃ。
ちなみに今映画館でプロジェクト・ヘイル・メアリーのネタバレ全開の予告が流れているので気を付けてくれよな。
以上です。2025年は面白い本をたくさん読めてよかったです。
ここで紹介した本はあくまでおすすめしたい本なので、他にも面白い本はたくさんありました。一次元の挿し木とか面白かった。
また2026年も面白い本たくさん読めたらいいなー!