二月に読んだ本のまとめです。二月は読了した冊数こそ少ないんですがずっと積んでいた七王国の玉座がとても面白かったので満足度が高いです。

ネタバレもたくさんしていくので気をつけてください!
ハヤディール戀記
町田その子さんのファンタジーということでとっても期待値上げて読んだんですが、求めてた味とはちょっと違ったなぁ〜の気持ちがあります。
面白かったんですけども! 特に国の成り立ちや神妃の真実についてはゲヒヒ……となりました。こういうの好きです。最悪だけど。
第一妃ってハヤディールじゃなくてドルマの人じゃないですか。彼女が第一妃として嫁いでいると言うことはハヤディールに対するドルマからの信頼の証と言えると思います。その彼女に「お前が王子殺しの犯人だろ」と言った挙句宮殿に植えられたドルマの植物を根こそぎ引っこ抜くとか……こんなことして諸外国(ドルマ)との関係が良好に終わるのか? こんなことしてこの王様の代が一番栄えたはずなくないか? とかちょっとしたことが気になっちゃってぇ……。
オチも普段の私だったら好きな感じなのにな……うーむ……。
ババヤガの夜
帯にミステリ賞とったって書いてあったからミステリのつもりで読んだけどシスターフッドとヤクザと血と暴力の話だった。主人公新道がとっても強くて良い。とにかく強い。強くてまっすぐで格好いい。
ヒロイン? 相棒? の尚子お嬢さんもまっすぐでカッコ良い。あの生い立ちでよくもこう芯を持って育ったなぁと思う。
フェミニズム的な主張をとても強く感じる物語だったけど頭空っぽにして読むエンタメとしても読めるので、私は敢えてそうしました。エンタメとして読んで色々考える方が楽しいので。作者の人もエンタメを書いたって後書きで言ってたし……(逃げの姿勢)。
やろうと思えばひたすら説教臭くできたと思うんですけど、そうしなかったことが凄いと思います。
サクッと読めるので重めの本読んでる時の小休憩にもおすすめです(そんな絵を描く休憩に絵を描くイラストレーターみたいな……)。
七王国の玉座〔改訂新版〕
積み本です。いやほんといつ買ったんだっけ……? 戦記物読みたいって言ってたの学生時代だったから相当昔だな……。
あの有名な「ゲームオブスローンズ」の原作らしいです。実写ドラマって日本のものも視聴が難しいのに海外のものなんてハードルが高すぎて、当然全く知らないので詳しいことはわかりませんけども。
別の記事で「最初三十ページぐらいは読んだんですけど面白かったです。」と書いていました。
面白いのに何故積んでいたのか? その理由は登場人物の本名と愛称が混在しているから!!!
エタードがネッドになる理由がわからない。ドしか合ってないぞ!?!?!?!?
あと二つ名もある! 〇〇卿みたいなやつね。地の文も呼び方統一してないので混乱します。
しかも登場人物が多い。ファンタジー戦記物だから多いのは多いのは当然なんですがさらに! なんと! 複数主人公制を採用!!
群像劇好きなので主人公が多いのはむしろウェルカムなんですが、愛称……ほんっとこれがきつかった。英語の偏差値ドン底には辛い。
しかし!!! 巻末に登場人物まとめページがあり、整理しながら読むと本当に面白かったです!!
登場キャラを把握するとするする読めました。むしろこんなにたくさん登場人物いるのに面白く纏まってるの本当にすごい。
騎士や城主の物語が大好きだしさらにミステリー要素もあって最高です! 歴史物としても読める。
長かった夏が終わり、冬がやってくる。厳しく冷たい冬が。
世界観的に「寒冷期が来る」というだけでなく、富んだ時代が終わり人々が争い憎み合うという意味でも冬が来るという言葉がぴったりだと思います。
「寒い」には孤独の影を感じる時があります。周りに人がいて優しい兄弟がいるのにどこか寂しい。自分はここの人間ではない。家族に帰属意識が持てないのはとても寂しいことです。そんな彼らが寄り合いとして「冥闇の守り人(ナイツウォッチ)」のブラザーになる、というシステムは厳しくもセーフティネットとなっていて良いなぁと思います。はぐれものの家。
スターク家が質実剛健としていて、北の厳しい土地の人間らしくて好きです。私はあったかい場所でのほほんと暮らしているので北国や北の人々に漠然とした憧れがあります。
大きな流れの中に人々の営む生活があり、それはあまりにも簡単に崩れてしまう。けれど流れを生み出しているのは他ならぬ人々であり。人間の営みが大好きなので、さまざまな視点からウェスタロス大陸の物語を追えて楽しいですね。
骨太ファンタジー読みたい方は是非!!
白の魔法 ーモネ、大観も使った最強の色ー
広島文学フリマに行った時に白の魔法の展示も見に行ったので買いました。
ひろしま美術館の特別展示「白の魔法ーモネ、大観も使った最強の色ー」の図録ですね。展示の説明も載っています。美術館の中で立ち止まって説明をメモするのって普通に無理なので(人たくさん居るし)ありがたいです。
様々な画家が使ったという最強の色「白」。様々な「白」の表現方法を紹介した展示になります。白で描かれる雪や雲、煙はもちろん塗り残しや余白、紙といったところにまで注目して展示された絵画の数々に心を奪われます。
モネが大好きなので常設展示の「セーヌ河の朝」に加え「コロンブの平原、霜」「ジヴェルニーの冬」を見られたのが本当に嬉しいですね。
この展示はモネの他にも様々な画家の風景画、それも雪景色や白く霞んだ朝の風景などの展示が多くて最高でした。
日本画、特に屏風に描かれた絵が大好きなので展示があった時は嬉しかったです。日本画の鳥は群を抜いて格好いいと思います。川瀬巴水も展示されてたし。最高!
今年もいろんな美術館に足を運びたいですね。
「節約したから普段の倍本を買ったとしても普段以上の出費は無い!」とかいうもちづきさんみたいな思考で生きていたせいであり得ないぐらい金がありません。自業自得です。本は金銭面以外に害が無いから問題無かっただけでこれが食べ物やギャンブルだったら本当に人生が終わってたと思います。
なので2026年は「本を買うのは奇数月のみ」と縛りを設けて生きています。
積読も床が抜けるぐらいあるのでいい加減逃げちゃダメだ! と思いながら読んだのが今月の七王国の玉座です。
いやぁ本当に面白かった。過去の自分、見る目ありますね。
これから積読を崩すのが楽しみ!
みなさんも積読を崩してみるのはいかがでしょうか。節約にもなるしおすすめです!