今日は私の誕生日だった。4月2日、特に千葉県民にはちょっとだけ特別な日付だということが分かってもらえるだろう。学生時代の学年の切り替えは紛れもなく4月1日と2日を境に分断されている、その上、小中学校時代は名前順ではなく、誕生日順で出席番号が決まる。つまり4月2日とは一時的に一番先輩になれる最強の番号。同日誕生日がいなければ誰も私には勝てまい。そんなちんけな優越感に浸りながら生きていた時期があるのは事実だ。ちなみに4月2日生まれは人生でもう既に2人会ったことがある。その内1人は中学校もクラスも同じだった。もの凄い確率だ。まあ、第二の指標、名前の順でも私が先だったから結局一番の座は譲らせなかったけれど。ふふん、あなたも当然ずっと1番で生きてきたんでしょうけどね、まさかあんなとこで負けてしまうなんてね、ねえねえどんな気分だった?……何様のつもりだ。ちょっとだけ話したことがあるおさげが似合っていた温厚な女の子、今もどこかで元気に生きていることを願っている。
まあ、高校生になって名前順になったんですけどね。大学も東京だから、誕生日なんて何も関係ないし。それでも先頭から数えた方が早かったな。私、こういう運勢みたいなものだけは謎に強いのかもしれない。無論、もう生まれた日時だけでマウントを取れる日はやってこないと思うが、若かりし頃のなんとなくの無敵感をひっそり抱きしめていきていこうと思う。たまに思い出しちゃおうかな。
書いているうちに4月3日になってしまった。お昼はたんまりとお寿司を食べたし、久々にお茶もしばけたし、タルトも食べられたし、お酒もプレゼントしてもらえたし、良い誕生日だった。来年の4月2日は私どこにいるか、誰と一緒に住んでいるかわからないけれど、いずれにせよ、ささやかなお祝いはしたいな。ケーキ食べるとかだけでも全然いいし。じゃないと普通に自分が誕生日であることを忘れそう。
以上。