ひとつひとつ、消化するように言葉を重ねているように見えた。彼女は取り乱しもしなかったし、涙も見せなかった。それが強がりなのか、本当に気持ちに区切りがついているからなのか、私にはわからなかった。
ただの同僚という以上には、彼女と私はたくさんの話をしている。それでも、友だちと読んでいいのかはわからない。もしもどちらかが職場を離れたときに、私たちは疎遠になってしまうのだろうか。
とても大切な存在だと思っているし、頼ってもいる。
だけど、どこまで踏み込んでいいのかわからない。毎日顔を合わせる、これからも続いていく。それが私を踏みとどまらせているのなら、臆病なことなのかもしれない。