📖『ゼロからできる! うつ状態だった内向型HSPのわたしが自分らしい働き方を見つけた方法』を読んだ

休職して回復してきたので、めちゃくちゃ久々に本を読んだ。8月頭に読んだ。

Amazon.co.jp: ゼロからできる！うつ状態だった内向型HSPのわたしが自分らしい働き方を見つけた方法 (おだやかむら出版) eBook : おだや, ノーン: Kindleストア

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読んだ理由

• コミュニティで「外向型と内向型」という2つの概念について、友達に「HSP」という気質について教わったりして、いろいろ調べて診断テストやってみたりして、自分は内向型でHSP気質なんだなってことがわかった。

• 自分の気質・性質を理解して受け入れて、合った場所で働くことが、またメンタル疾患をぶりかえさないために大事と思ってるので、関連する本を2-3冊読もうと思った。

• この本は試し読みで目次読んで自分に合ってそう(働くことにフォーカスした本) & 142ページと短めなので、さくっと読めそうと思って選んだ。

ハイライト

privateなscrapboxの方に細かくメモしたので、こっちにはとくに大事だと思ったものだけ書いておく。

1章：なぜ内向型の人は労働で疲弊してしまうのか

• 世の中は内向型にとって力を発揮しにくい環境にある。だからこそ、内向型はやみくもに努力をするのではなく、努力の方向を見定めることがとても大切。

• 内向型は、脳内の興奮物質に鋭いので、少しの刺激で満足し疲れてしまう

  • 人は暇だと刺激が弱すぎるので退屈。でも強い刺激も人によっては苦痛。内向型にとっては通常の人付き合いでさえも刺激が強い。あらゆることを考えて疲れたり、不安になったりしやすい

  • 日本は集団行動しないといけない場面が多い。なので疲れちゃうのは当たり前のこと。

  • 自分を基準にした生き方へ舵を切っていくことが大切。

• 内向型と外向型では体力回復の方法がちがう

  • 外向型の休憩は、外からの刺激を取り入れること。退屈な時間から解放され、リフレッシュし元気を取り戻す。同僚とおしゃべりとか。

  • 内向型の休憩は、情報を遮断し一人の時間を過ごすこと。みんなでランチとか苦労しがち

• 気質に合わない働き方を長期間すると、体調を崩したりメンタル不調になったりする可能性が高まる。

• 世の中に内向型を蝕む考え(明るくなろう、たくさん人付き合いしよう、予定をたくさんいれよう)が多く潜んでるから、劣等感を抱きやすい。

• 内は社会で求められる積極性、柔軟性、外交性などの行動や表現を苦手とする傾向にある。

  • 内は本質を重んじていて、自分が価値を感じないことや納得できないこと、理由きちんと納得できないものや意義を感じないものに価値を感じられず、一生懸命になりづらい特性を持つから。上司に愛想よく振る舞うとか。

• その反面、納得できるもの、意義があると思えるものなら、とても集中し良い成果を出しやすくなる

• 内は、実直で丁寧なコミュニケーションをするので、外よりも信頼されやすい面もある

• 内省力が高い内は、失敗についても入念に分析し、過剰に劣等感や罪悪感を抱く傾向にある。自分の気質でどんどん自分を暗い方向へ導きがちなのも内の特徴

• しかし細かいところによく気がつき、ミスを事前に防いだり、長期記憶に優れ同じ失敗を繰り返しづらかったりなど、素晴らしい力を秘めている。

💭1章の感想

特徴に自分が当てはまりすぎて、もはや自分の頭の中覗かれてるのかと思った(笑) たしかに、幼い頃から人の輪に入ったり初対面の人と仲良くなるのが苦手で、「たくさんの人と仲良くできる人の方が好まれる」という風潮があるから、そこが自分の自信のなさの始まりだったのかもしれない。話しやすかったりその場のノリに合わせられる人の方が、人に好かれやすいのも分かるし。

今の会社も、スクールにいた時生徒と一緒に勉強したりわいわいするのが楽しかったから、近い所で働きたいと思って入った。エンジニアはめっちゃ良い人ばかりで話しやすい人ばっかりで当たりだ!って思ったけど、オフラインのコミュニケーションで仲良くなるのが自分には難しかった & 想像以上に全然仕事ができなくて自信喪失して、積極的に自分から話しかける気力や勇気がなくなっちゃった。あと上司とか管理職とか、えらい人たちと仲良くするのってめちゃ難しいなと思った。

まあ自分がすぐに人と打ち解けられるタイプじゃないことは分かっていたので、無理して話しかけたりがんばろうとせず、「仕事をがんばって同僚のエンジニアメインに信頼関係を築ければいいや」「気の合う人数人を見つけられればいいや」って思って過ごしてた。実際に半年くらい経った頃、やっと周りが見えるようになって他のエンジニアからも「<わたし>さん、最近いろんなことに手をあげてがんばってるね!」って言ってもらえるようになった。1年経った頃には同僚のエンジニアたちとわりと仲良くなって、とくに気が合う人たちとは飲みに行ったり本音で話せてた。

ただ、オフィスにいたり懇親会に出ると、色んな人と仲良くできたりすっと人の輪に入れて良い感じに話せてるエンジニアを見ると、やっぱり劣等感を感じてたなあ。私は少人数で本音で深い話をしたいタイプなので、それができるようになったとしても絶対楽しくないと思う。でも、そういう能力があった方が上司に気に入られたり仕事がスムーズに進んで生きやすいんだろうなーと思う。

2章：内向型にとっても理想の働き方とは

• 内と外の違いは、ドーパミンの感受性の違い

  • 外はより多くの刺激や恐怖を経験しなければドーパミンが出産できず興奮できない。

  • 内は、外が退屈だと感じるような行動にでも、十分ドーパミンが得られ興奮できる、ということが研究で明らかになった。

  • なので外が大きなドキドキやスリルなどの刺激を必要とする一方、内はそのようなスリルやリスクに対し不安を感じる。

• 内は思考の過程でいろんなことを考慮する。外は、細かいことは考慮せずにすばやく決断をくだせる

  • 例：人に仕事の指示を出す時。内の頭の中「Aさん今忙しいから後で声かけようかな。いやメールの方がいいかな。そもそもAさんの性格的にこういう風に仕事渡した方がいいかな。ああー早く指示出さないと、Aさんの作業時間なくなっちゃう!」

  • 脳の特性上、状況や心情、計画を考慮してから決断する傾向にある。なので周りと比べて「自分は行動が遅い」と自信をなくすことも...。

• 内は、高い年収や社会的地位などにモチベーションを左右されにくく、仕事自体に集中して取り組む傾向がある。脳の傾向から、「どういう意義があるのか」「なぜ自分がやるのか」などの本質的なことを重視し大切にする特徴があるため。

• 「最大限の時間をだすためには、一人で孤独に集中することが大事」、という研究結果がある。

  • 刺激が少ない状態でも、集中力を維持し続けられるのも内ならではの強み。なので集中できる環境があれば、とても質の良い仕事をできる。

  • 外向型は短期的な成果で満足してしまうことが多いが、安定を求める内向型は、短期的な目標に集中するだけでなく、長期的な達成に向かって努力することもできる。

  • 何かに没頭しているフロー状態は内にとって大変大きな喜び。

内向型の長所

• 深く熟考し考察力に優れる

  • 問題についてさまざまな側面を検証、考慮、分析してから行動するため。

  • 多角的に物事を見る特質から、事前の準備や情報集めが丁寧な人も多い。

  • 🤔💭 仕事では分からないことばかりなので検証や考慮できてたとは思えないけど、スクール選びとかリワーク施設選びとか、いろんな視点から自分に合う場所をちゃんと選べたなーと思う。

• 用心深く慎重に言葉を選ぶ

  • 相手に合わせた受け取りやすい言葉選び、やさしい表現。

  • 口頭で話すよりも、文章でのコミュニケーションや表現に長ける傾向にある。

  • 🤔💭 これは自分にとってわりと当たり前なのでもはやありがたみあんまりないかも(笑) でも出社曜日がばらばらなのもあって、ほぼテキストコミュニケーションで仕事してたから、「聞きたいことがまとまらない!」「自分はこういう意味で連絡したのに違う意味でとられちゃった」ってことは少なかった気がする..。知識に差がありすぎて返事の言ってる意味がわからん時はたくさんあったけど😅

• ささいなことによく気づくためミスが少ない

  • 高い分析能力と掛け合わせ、丁寧で信頼できる仕事をしてくれると評価された人も多い。

  • 🤔💭 エンジニアの仕事では結構ミスもあったけど..これは経験と知識が圧倒的に少ないから仕方ないかもなって思う。あと最初の半年間は慣れない環境でのストレスで注意散漫になってた面もある。知識や経験をつければ、これから発現していくのかも。人の話し方とか雰囲気見て「今機嫌悪いなー」とか「元気なさそうだな」とか、「この人今残業多いけど大丈夫かな」とかそういうことは気づくけど、仕事に関して気づくかは、そうかな?って感じ。

• 傾聴力に優れる

  • 話を集中して聞ける + 感受性も強いので、話の真意をくみとって思慮深い受け答えをするのに長けている。

  • 🤔💭 人の話を耳で聞くの下手くそで、聞いてないでしょって言われることもあるからこれもどうかな...言われたことない(笑) たしかに感情の言語化がちょっと苦手な友人に「こういう気持ちだったんだね」って言ったら喜んでくれたことはある。あと自分と仲良くなった人の話は、その人自体に興味あるから深掘りして聞きたいなって思う。

• 内向型は十分な時間を与えれば、予想を上回る成果を出してくれる

  • 🤔💭 たしかに時間に追われる業務はきつかったな😅。見積もりが適当にされてる施策の機能で、やってみたらめちゃ難しくて進捗悪いけど期限が絶対伸ばせなかった時とか、突然1週間で機能リリースすることになった時とか、障害対応とか。障害対応はてんぱって頭働かなくなるので一生できる気がしない。振り返ると自分には過酷な環境だったなあ...😅 でも締め切りがない仕事ってないしスピードが求められることがほとんどだと思うから、私にとって十分な時間をくれる会社なんて存在するのかな、という気持ち😅

内向型にとっての幸せな働き方とは?

• 以下のような条件だと働きやすい&実力を発揮しやすいと言われている。

1. 裁量があり、自分のペースを保てる

2. マルチタスクよりもシングルタスク

3. 作業に集中できる環境

   • オープンオフィスは刺激が多く、作業の効率が下がる原因にもなる。人の話し声や電話の音、人の動きなどは刺激となり、作業に集中するのを難しくさせてしまう。

• 自分にとっての成功とは何かを考えてみよう。

  • 内にとっての成功像と、外にとっての成功像は全然違う。

    • 外にとっての幸せは、社会的地位や報酬を得るなどの外的な報酬になりやすい

    • しかし内は、自分の力を使ったり、考えたりすることに幸せを感じることが多い。

    • 自分が心から価値を感じてるならいいけど、「もっと皆のように色んな挑戦をしなくては」「たくさんの人と関わらなくては」と無理に自分を変える必要はない。

    • 外がお祭りや遊園地などでしか味わえない刺激を、内は日常的に味わえているということ。ささやかな日々を楽しめるのは、内向型の強みといえる

💭 2章の感想

• 仕事遅くて落ち込むことが多かったけど、自分が脳内で人よりも色んなこと考えてるからってあって、確かにと思った。一緒に働いてた外向型の人は、すぐにばっとメンションを関係者にとばして、どんどん仕事を前に進める!って感じだったな〜

• オープンオフィスで働いてみて、周囲の話し声やタイピング音、会議の声、物音で仕事に集中できなくて辛かったな〜。一番静かなの廊下だったと思う(笑)。一番辛いのは、他の人はわりとその環境でも普通に働けてて、自分だけうるさく感じて辛かったから、「静かにしてください」って言うのも憚られるし、「なんで自分だけこんなに刺激に弱いんだろう」って他の人と同じように働けない自分を責めるのが辛かったな〜。でもこれ系の本読んでると「オープンオフィスは苦手な傾向にある」って共通して書かれてるので、「大多数に合わせるんじゃなくて、合う所で働こう」って思うようになった。

• 「外向型はより多くの刺激や恐怖を経験しなければドーパミンが出産できず興奮できない」という話、私のような一人でゆっくり過ごす時間がないと生きていけない人間からすると「マジで!?」って思うけど、たしかに周りの外向型見てるとそんな感じ。

  • 職場の同僚：休日家にいるとなんか落ち込むので毎日出かけてるとのこと。映画みにいったり、大人数の友人と山登りに行ったり。なんならシェアハウスに住んでる。

  • 友達:1人で何もしない時間があると不安になる。映画見たり旅行したり、なにかするなら恋人や友達としたい。1人でやりたいと思わないとのこと。ちなみに彼女はスタートアップでばりばり働きながら副業でフリーランスの案件も数件掛け持ちして土日も働いている。

3章 自分がどんな場所で働きたいかの探し方

• ステップ1: 自己分析をしよう

  • 1. 本当に大事なことを探る

    • どんな気持ちで毎日を過ごしたいですか

    • 理想の暮らしはどんなものですか?

    • 理想の暮らしを実現するために必要な働き方はどんなものですか?

  • 2. 尊敬する人のどんな所が尊敬できますか。また、どんな影響をうけましたか

    • 尊敬してる人はあなた自身の価値観を反映していることがある。

  • 3. 得意と思えることを探る

    • 最近イラッとしたことはどんなことでしたか

    • 親しい人に自分の長所を聞いてみる

    • 今までどんなことで評価されましたか? 成果が出ましたか

  • 4. 苦手なことを体験から探る

  • 5. 好きと思えることを探る

    • 徹夜してでもやりたいことはありますか

    • 周囲の人に「自分は何をしてる時が楽しそうか」教えてもらう

• ステップ2: 働き方の選択肢を知る

  • 会社員 + 副業

  • パラレルワーク

  • 会社員一本

  • フリーランス

• ステップ3: 極めるものをひとつ決める

  • 本当にやりたいと思えるものをひとつ決める

  • 大事なこと・得意なこと・経験して分かったこと(苦手なこと)・好きなことの4つが重なる所が、とても大切な基準になる

  • 内向型は気質的に、専門性を持つことが望ましい

  • マルチタスクが苦手な傾向にあるので、回避するために何かの道の第一人者になることはとても有効な手段

  • 組織に所属して実績を積む場合、目標をしっかり決めてからにするのがオススメ。

    たとえば、

    • 3年勤務したら、さらに力をつけるために転職を検討する

    • 自分一人でやっていけるだけの力をつけたらフリーランスになる。 どんな実績をつんで、経験をどう次に活かしたいのかまで事前に見据えておくと、組織にいる間も自分の本来やりたいことを見失いづらくなる。

  • ステップ4: あとは実践あるのみ!

💭 3章の感想

• 新卒の時から「専門性をもって長く働きたい」と漠然と思って生きてきたから、それが自分の特性にあった働き方としれてよかったー!っていう気持ち。気持ちはエンジニアやっていきたいけど、「なぜエンジニアとして働きたいか」、現実を知った今改めて考えた方がいいなーと思ってる。20代の貴重な3年くらいを投じたので、それを無駄にしたくないって気持ち(サンクコスト)もなくはないしね..。

• 自己分析はこの前やったので公開できる範囲で別記事にアウトプットできたらなーと思ってる

• 働き方の選択肢として、パラレルワークや副業、フリーランスをあげてたけど、1つの会社で働くのにもあくせくしてるであろう人(自分もそう)に勧めるのは微妙では？と思った。パラレルワークと副業は苦手って挙げてたマルチタスクになっちゃうし。それぞれのメリット挙げてくれてたけど私にはメリットに感じられなかった。将来的に週3くらい働くのでも十分な生活はしたいけど、それにはスキルが必須だから、直近の目標は正社員として働くことかな。 てかフリーランスって福利厚生もないし、3ヶ月契約で突然ばっさり切られるし、自分で給料交渉しないといけないし、結構メンタル強くないとできなさそう...。 エンジニアは人手不足だから他の職種とはまた違ったりするのかな〜。まあフリーランスにもピンキリあるだろうしな〜。

4章: 内向型HSPの体験談

• 疲れやすいので、疲れないように意識。

  • やるべきことが多いと混乱するので、シングルタスクにするように心がける

  • チャットの通知は仕事中はオフにして、定期的に確認する時間をとるようにしてる

💭 感想

• たしかに通知が多い職場だったな〜。エンジニア経験者の人何人かも入社したての時、「サービスの規模が大きかったり通知が多くてついていけない」って言ってたし、web系の中でも多い方なんだろうな。あとテキストコミュニケーションなのに皆直接話しかけたのと同じくらい返事が早かったな。

  • 通知オンにしてるとどんどん右上に通知きて気が散って辛かったから、最後の方は、30分だけ通知きって後で見る、とかしてたな。最初は通知切らずに全部見てて、「すぐ返さなきゃ!」って思ってたからそれだけで疲弊してたな〜。でも結構ゆるくて、マイペースでそんなすぐ返さない人もいれば、メンション気づいてなかったって人もいたので、今思えばそこまで切り詰めて返さなくてよかったんだろうなーと思う。結構せっかちなので「すぐ返したいし、すぐ返してほしい」性格なんだろうなーと思う。

  • まあ今振り返ると、私の職場はその時いるエンジニアの人数・レベルを超えた通知量がきてたと思う。

• 体験談で、パラレルワーカーになりましたとか副業をこうやってできるようにしました!っていう体験談があったけど、HSS型HSPの人ばっかりだったのであんまり参考にならなかった。HSS型って「刺激を求めるけどそれで疲れもする矛盾に悩まされてる方」というイメージなので、自分とは違う性質なので、あんまり参考にならないかなーって思った。