意識が朦朧としている。調子に乗ってお酒を飲みすぎたかなと思いながら、汗でぐっしょりした体を玄関の床に押し付けて仰向けになる。涼しくてきもちいい。ひんやりとした心地に深呼吸をしながら、なけなしの気力を振り絞ってiPhoneに指を滑らせ、なんとか今日のことを言葉にしている。ネタ切れの切り札は、もう昨日使い切ってしまった。
今日はクイ研の追いコンだった。先輩方とあんまり関われなかったことに幾許の寂しさを感じながら、去年も同じ後悔をしたはずなのに、とじんわり思う。サークルに入ってきたときから「話したいけど勇気が出ない」みたいなことを繰り返していて、最近やっと言葉を交わすことが叶ったぐらいだったのにもういなくなってしまう先輩がいることが、やはり寂しくて寂しくてたまらなかった。お酒はおいしくてほどほどに酔って、刺身をたらふく食べて、カラオケでも眠気を擦りながらも楽しく盛り上がって満足な今日を過ごせたはずなのに、家に帰ればぽっかりと穴が空いたみたいに虚が存在してしまう。
今までよく喋ってくださった先輩方も、あと半年後、1年後にはいなくなってしまう。それに今は送る側として枕を濡らしていても、あと2年もすれば自分が去る側になることがあまりにも信じられない。高校までとは違って休学や院進の関係でそれぞれ進む道は様々だ。クイズをあんまりやらなくなってからも未練たらしくこの1年部室に通い続けたのは、結局みんなと離れるのが嫌だったからで。私が卒業して、何歳になっても、クイズに一切関わってなくても、どれだけ落ちぶれていたとしても、会ってくれるような人がOUQSにいたらいいなと思っている。
迫り来る眠気の中でまとまりのない泣き言を書き連ねてしまったけれど、たぶんここに嘘はない。改めて追い出しをされた先輩方、お疲れ様でした。良い門出になりますように！