なぜか今年は秋もイベントに出てみよう! と思い立ってしまったがために、あまり本を読めていない。伝わる文章が書いてあるのかどうか、分からないよ~と思いながら自分で書いた文ばかり読んでいる。だんだん飽きてきた。
しかし先日『台湾漫遊鉄道のふたり』を借りたので、なんとか貸出期間中に読み切ってしまいたい。以前、どこかの書店で台湾フェアをしていたときに気になったけれど買うのを躊躇してしまった本なので、図書館で見つけることができてとても嬉しい。……と、数十冊ある積読から目をそむけて言ってみる。
台湾漫遊鉄道のふたり -楊双子 著/三浦裕子 訳|単行本|中央公論新社
いや、思い返せば『大東亜共栄圏 帝国日本のアジア支配構想』は(当初、8月中に読むつもりだったが)今月のうちに読むことができた。歴史の知識がないと難しいだろうか、と少し身構えた部分もあったのだが、そんなことはなく。国内および「大東亜共栄圏」とされた地域において、当時の経済はどうなっていたか? という観点から太平洋戦争を考えるものだった。日本は資源国ではない、でも鉄や原油などの資源は欲しい。というところからあやまちの全てが始まるのだが、現在の世界情勢を考えると、愚かなことを繰り返すのは絶対に止めないといけない、という思いが強くなる本だった。何より当時のインフレ、物資不足の程度の著しさに驚く。某コンビニのお弁当がSNSにおいて批判を浴びている今だからこそ強く思う。本当に、平和が一番である。
大東亜共栄圏 帝国日本のアジア支配構想 -安達宏昭 著|中公新書|中央公論新社
太平洋戦争に関する本は何冊か読んでいるのだが、最初に触れた本はなんだろう、と思い返すと、小学校にあった『はだしのゲン』と「戦艦大和のさいご」みたいな本だったように思う。
小学校の図書室は、図書カードを手書きで記入し、木製の棚にクラスごとに格納するアナログな仕組みだったのだが、貸出対象の本も新旧入り乱れ、子どもながらにうわ~古い本だな~と思うものもままあった。「戦艦大和の~」もまさにそれで、昔の岩波文庫のフォントみたいな本文、ごわごわする本文用紙、補強テープの黄ばみ……といった部分の方が、本の内容よりも印象に残っている。そもそもどうして読んでみようと思ったのかは分からない。「宇宙戦艦ヤマト」が流行っていた? リメイクの放送とも時期が合わないので、謎である。
本の内容でゆいいつ覚えているのが、乗組員が出航の前日、どんなふうに過ごしたかが書かれている部分と、大和が沈没する場面である。ディア〇スティーニのCMなどを見て「大和という大きな船があった」と知っていたかもしれないし、毎年8月にあるテレビの特集の何かで知識を得る機会もあったと思う。だが出発後、作られた目的を一切果たすことなく沈没したことを初めて知ってあまりにも驚いた記憶がある。戦闘に出ず助かった命もあっただろうと想像したが、まず「戦争ってしょうもないことなんだな」と思った部分が強かった。あんなに時間とモノとお金をかけて作った船が一瞬で沈没したのである。いい大人が何をやってんだ、はぁ~? 何だこれ? とあきれてしまったのだと思う。
創作物語においては、それなりにミリタリーぽいものも好きだ。『鋼の錬金術師』もそういう部分がある。東映特撮だって、でかいロボや怪獣が入り乱れて戦うのが見どころだ。しかしそれはそれ、これはこれ。現実世界で同じことが起きてほしいとはこれっぽっちも思わない。創作物語が見せるヒロイック、ロマンチックな出来事はリアルにおいて成立しないからこそ魅力なのだ。
物語を楽しむことができるのは、リアル世界がたいらかであるからこそ。このことを忘れずに、日々の生活を大事にしていきたいと思う最近である。
特撮といえば、PROJECT RED「角醒ハンター オメガホーン」で、声を上げろ! 応援だ! がコンセプトになっているところが結構好きです。アツくて面白いよね。