ラノベの世界では異世界転生ものにあふれている。
ラノベはかつてはティーンエイジャーがメインターゲットであったが、現在では若い成人の売り上げがとても多いらしい。
それで異世界転生や追放ものがはやる
自分もそうだけど、かつて読んでいたラノベは、中高生ぐらいの少年少女が何者かになろうとする話が多かった。今のラノベは現世ではない違うところに転生をしてうまくやろうとする作品が多い。または、パーティー追放ものか…
それは、かつて何者かになろうとしてあこがれていたけれども現世ではそれが難しいことを薄々感じとって、諦めている人が、どこか別の世界で、評価をしてもらえない組織から出で無双することを夢想しているからなのかなという気はしている。
それは個人としては悪いことではないと思う。
誰もが何者かになれるわけではなく、キラキラしている世界に飛び込めるわけでもなく、凡人としてただ日々を生きている。でもその現実は受け入れることができず、何者かになれることを想像している。そういった主人公たちに思いをはせる。
悪いことではないと思う
ここではない何処かに行くだけで何者かになれる。居場所を変えるだけで何者かになれる。ただそれを夢見ている。
個人としてはいても良いと思う。
でも、そういう人が多い社会に未来はあるのか?
2000年代にはやったアイドルの歌詞は嘘だったのか?あれをもてはやした人間は今壮年か初老に差し掛かっているだろう。
彼らが育てたであろう子供たちの世代が「生きているだけでオンリーワンではない」ことに気づき、「ここではないどこかで咲くこと」を夢想して生きている。
君たちが育てた子供たちは幸せかい?