わがはいはむのうである。仕事はまだない。
どこで仕事を見つけるのか見当がつかぬ。なんでも薄暗くじめじめとした自分の部屋で引きこもって泣いていたことだけは記憶している。吾輩はそこで初めてインターネットというものを見た。しかも後で聞くとそれは陰謀論という人間中で一番獰悪な論であったそうだ。この陰謀論というのは時々我々を捕まえて搾り取って食らうという話である。しかしその当時は何という考えもなかったから別段恐ろしいとも思わなかった。ただその論の神輿に持ち上げられた時なんだかフワフワした感じがあったばかりである。暗い部屋の中でその論の動画を見たのがいわゆる地球平面論というものの見始めであろう。この時妙なことを言うものだと思ったことを今でも思っている。