動物番組が苦手ということが最近わかってきた。自分の知っているプラクティス通りでないことが紹介されると文句が言いたくなる。しかしこれはあまり良くはない。
常にベストの飼育ができるわけではないは当たり前
ベストプラクティスがあるという考えが間違い(食べさせてはいけない食べ物、などはのぞいて)
人と猫の関係は様々
自分も日々間違いを犯している。一部分を取り上げて批判するのは厳しすぎると感じる。加えて、自分の批判は素人のそれである。黙っていれば良い。人と猫の間に信頼関係があれば良い。
そもそも動物の問題というものは、生半可な知見で批判できるほど単純ではない。
自分はペットショップから猫を迎えしている。これには批判があることは承知している。これだけ保護猫が溢れているにも関わらず、お金を払って動物を買うということ是非や、生体販売自体が抱える問題(と諸外国の生体販売禁止を見て)から批判の立場をとる人はいる。これについてはある程度は勉強した。
処分される猫の大部分は所有者不明の猫(野良猫?)が多い
Web: https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html
そのため、生体販売よりも先に対処すべき問題は別、と考える人もいる
ペットショップやブリーダーからお迎えした猫は、人慣れトレーニングが済んでいるため、比較的飼育難易度が低いと言われている
動物福祉の先進国であるドイツを例に挙げると、そもそも動物に対する権利が法律で認められている点で日本とは土台が違う
そんなドイツでもうまくいっていない点はある
バケーション前に動物保護施設に猫が持ち込まれる事例がある
生体販売は一旦減少した後、増加しているらしい(明確なデータは見つからなかったので「らしい」とする)
個人的には、どこから迎えるかではなく責任を持って飼育する(捨てない)の方が重要だと感じた。飼育を免許制にするのはありかなと思う(なんなら更新でお金を取って保護活動に回して欲しい)。
とはいえ、2匹目は保護猫をお迎えすることを選択した。お迎えした黒猫のくるちゃんは抱っこが致命的に苦手。爪切りでもしようものなら、引きこもって食欲が落ちる。加えて美食家の一面がある。1匹目と比べて飼育難易度は高い(しかし、甘えん坊で可愛い)。
お迎えをする際に次のようなことを活動家の方から聞いた
地域で野良猫が問題にならない場合、保護猫活動が背景にある場合がある
活動自体が理解を得るのが難しい場合がある
私有地に保護対象の猫が居着いてしまっている場合、所有者の協力が必要
おそらく保護活動に関しては「興味がない」人が多いと思う。猫島で有名な愛知県の青島では、不妊・去勢手術の取り組みが理解が得られず一筋縄ではいかなかったそうだ。猫が増えてもご飯がない。単発で餌やりをする人がいても、継続しなければ意味がない。
できる範囲で理解を示して協力してもらえればと思う。
自分の考えでは「動物を飼う」を突き詰めると、結局は当人のエゴに行き着いてしまう。なので、エゴの中でもせめてマシな選択をそれぞれが取り続けるしかない。
そもそも猫についてはわかっていないことも多い。僕はグイレインフリーのキャットフード※を科学的根拠もなしに選んで与えている。良さそうに思えるから。断定的な意見を述べることが難しい。
※原材に金はかかってそうではある
そうはいっても動物番組は「感動」に結論を持っていこうとする点で苦手だ……。あぁ、これもエゴだなと思う。なるべく見ないようにしようと思う。
(追記)
まぁ、ペットショップから猫をお迎えした人のポジショントークです。ただ、猫をすでに飼っていたことで保護猫をお迎えするハードルはかなり低かった(ある種の信頼が最初からあった)のはあります。
ちなみに、ペットショップは自家繁殖をしているっぽかったです。