連勤術師になって9日目。
帰宅してmisskey.Designに帰宅の挨拶をしてTLを眺めていると、新しいサービスが話題になっていた。
どうやら公開日記らしい。静かさをコンセプトにしたネットの日記。素敵だ。
しかし日記という話題に必ずと言っていいほど付随する『三日坊主』という単語が脳裏に明滅する。
実はここ10年以上、物理の方では不定期の日記をつけ続けている。人に見せることを前提としない、気が向いたときに書くようなものだ。
それだって３日続けて書いたことがない。継続は地味に苦手だ。毎日のルーティンとして盛り込むには少々荷が重い。毎日一言が続かない。数ヶ月単位で気分が変わる種族であるからして、相性が悪い。それにxfolioのコミュニティ向けに近況的なことを書くことを検討していたではないか。マメでもないくせに、あれもこれもと初めては手に余るだろう。
そんなことをつらつら考えて、検討を重ね、自分には不要と結論付けて、サイトを閉じた。
そして今、唐突に書き連ねているこれはなんだ。
僕というやつはいつもこうである。
検討を重ね、熟考し、結論を出す。
だというのに、結局のところ衝動が最後の意思決定権を専有している。
仕方ない。そういうやつなのだ。『やりたい』という衝動の前では、僕の理性よりも道端のどんぐりのほうが存在感がある。
今日だって、ホームセンターのクリアランスセールの棚の前で１０分。棚の前を離れること２回。それだけ検討を重ね、無駄遣いであると結論付けた僕が店を出た時、腕の中には季節外れの電動流し素麺器が抱えられていた。
「半額だし」「今逃したら買うこと無いし」「あったら絶対楽しいし」「ミスデザのみんなも笑ってくれるだろうし」
そんな言い訳を重ね、車に積み込んで帰宅した。買い物下手の僕は、家に素麺がないことも、乾電池が必要だということも頭からスッカリ抜けていたわけで、ほうれん草と豚肉を炒めながら、ミスデザに写真をUPする。
ほら、みな面白がってくれているだろ？
投げられるリアクションを眺めニヤつく自分に、お前の人生それでいいのかとも思わなくもないが、結局のところ『楽しさ』というのは最高のストレスの発散な訳で。
9日目の連勤術師は最高に無駄な良い買い物をしたと思う。
まあ、そんな訳で。
続けられなさそうだけど『楽しそう』に負けて考えなしに始めたこの日記が、僕の人生に『楽しさ』を与えてくれることを期待しつつ、１日目の日記を〆ようと思う。
