ゲームをし始めると文章がかけなくなる事に気がついた。
今やっているのは神作と名高いゼルダの伝説なので、休みなら6時間、仕事があっても4時間くらいは余裕で集中してやってしまう。このシリーズはどれも名作なので、毎作大量の時間を溶かしている。
僕は現実でもゲームでも、絶望的なまでの方向音痴で、今日も西と言われご機嫌で東に進んで盛大に迷子になった。こういう残念な無駄が余計に時間を食う。あとは、コログをロケットで打ち上げて運んだり、ゴブリンの巣にジェット飛行機をブチ込んだりと、本筋に関係のない無駄な遊びを楽しみすぎているのだ。自由度が高い本作の素晴らしい策に見事ハマっている。
そして書けない理由はなにも時間だけではない。普段創作などに割いている思考領域がゲームの考察や次の進路などにとられ、何かを思考して文章を構築し、書きだすだけの隙間が残せないのだ。
モンハンだったらある程度やれば逆に創作意欲が湧くのだが、ゼルダの伝説はゲームの中に謎が多く散りばめられており、思考を飽きさせないのだから凄い。一度やったはずなのに多くを忘れている僕も大概だが、オープンワールド仕様のため行ったことがない場所が無限に現れるのだ。経路が違えば見える景色はまるで違う。次々に新しいことが現れ、試したいことや行きたい場所で頭が埋め尽くされる。脳がヒマを持て余さない。
絵を描きたい欲求がないわけではないので、スケッチブックに描いてはいる。そうすると余計に『何かしらのどうでもいいコト』を思考する余力がなくなる。どうもそういう思考の優先順位は低いらしい。世界の最先端を行く作品の魅力にはやはり勝てない。
困った。全く持って贅沢な悩みである。
実際、これは多くの漫画家と担当編集者を悩ませている難題だ。猫に睡眠時間の管理の一端を担ってもらっているような奴に、一体どのような対抗策が打てるというのか。
しかしまあ脳の多動とはよく言ったものだ。ゲームは脳の運動に近いのかもしれない。思考が悪循環するような時は意識してゲームをするようにしようか。
さて。『ゲームをし始めると文章がかけない』という論点でスタートしたこの日記。内容のグダグダっぷりは置いておくにしても、既に数百文字は書いただろう。着地点を失ってしまった。
いや、着地点を失ったことこそが、書けない証左ではないだろうか。思考回路が鈍って、上手く構築できないのだから。
そうだな。そういうことにしよう。正月三ヶ日に、母親が大掃除に家に襲来したり、土曜日の早朝から新年挨拶の電話がかかってくるような状況なので、多少自分を甘やかしてもバチは当たらないだろう。
うん。来週から本気出す。きっと、たぶん。