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#しずかに遅刻
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公開:2025/8/15

いちじくの木を植えている人がいる。7月も終わろうかという時期になるととてもいい香りが漂ってきて幸せな気持ちになる。もしも自分が温暖な地域で広い庭を持てばいちじくの木を植えるだろう。/植物が好き。パキポディウムやビカクシダ、フィカスなんかが特に好き。育ててたけど、自分の世話すらできなくなっていた時期にたくさん枯らしてしまったから残ってる子たちは全部実家に持って帰った。/以前親交のあった人と、沖縄とかに引っ越して植物と暮らす楽園を作りたいねと話したことがある。果てのない設備投資費用と再現性の限界をもってして自然の偉大さを知る。暖かいところに行って自分のことも健やかにしたい。/定年退職でもした頃にはバオバブの木を絶対見に行く。そこで死んでもいい。

追加公演、2泊するので自前のコーヒー豆を持って行こうかと考えている。コーヒーのない生活なんて考えられないし、1日5杯分くらい飲むから全部買ってたら財布が間に合わない。ミルだけ持って行ってドリッパーは100均のを、豆は自家焙煎してる豆屋で現地調達とかでも良いかな。向こうに住んでる“飲食に本気”の友達におすすめの豆屋を聞いてみても良いかもしれん。/普段行かない場所で現場の予定があると予定を立てるのがとても楽しい。日本酒のおいしい店があるかもとか、喫煙可でおいしいコーヒーが飲めそうなところはとか、心惹かれる展示がやってないかとか。ベトナム料理、インド料理、タイ料理。中国茶、台湾茶。植物園、美術館、ワークショップ。。。調べるその行為だけですでに心が高鳴る。

もちろん個人的な趣味嗜好があるので無理にそうするつもりはないけど、できるだけチェーン店や流行りの店より、個人店とか地元の人しか行かないようなところとか、そういうところに行きたいと思う。クチコミだけでは判断しきれない時などはそれを基準に決めたりする。そういう選択を繰り返してきた結果満足できる時間を過ごしてきたという経験があるからかもしれない。それは、私に“大衆にウケる”よりも“オーナーのこだわり(=思想)”がダイレクトに伝わるものを好む癖があるからなのかもしれない。知らんけど。/渡邊文矢のギャラリーにずっと行きたくて、以前名古屋でやっていたから今回もやってるかもしれない...と期待を胸に調べたら、自分が名古屋に行くタイミングで東京に行っているらしい。悔しい。一度、一度で良いから渡邊文矢作品を生で見てみたい。

相互と本屋をハシゴしながらコレ読みたいアレ読みたいとウダウダ言い続けて、結局よしもとばななだけを買った。アムリタを再読したかったけど読んだことのないものを最終的には選び、帰りの電車の中(よしもとばななってこんなだったかな…?)と思いながら読んで、そして眠気の限界を迎えて寝た。読みながら、大人になると味蕾はどんどん鈍くなっていくという話を彼と交わしたことを思い出していた。読書体験は味蕾云々とは違うけど。/同じ長編ファンタジーを読破した同士で9月にパロ駄弁りをしようという話が出ていて、今はその作品の周回を優先している。自分が最後に読んだのは何年前になるんだろう。今年に入って初めて既刊をイチから読んだひとたちの記憶の鮮明さについていくことに、目下必死である。