2024年8月に読んだ本は15冊。
ジョゼフ・コンラッド『闇の奥』(光文社古典新訳文庫)
ヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転』(光文社古典新訳文庫)
壷井栄『二十四の瞳』(岩波文庫)
マイケル・モーパーゴ『パフィン島の灯台守』(評論社)
ジュール・ヴェルヌ『地底旅行』(光文社古典新訳文庫)
ジュール・ヴェルヌ『十五少年漂流記 二年間の休暇』(光文社古典新訳文庫)
アンニ・スヴァン『夏のサンタクロース フィンランドのお話集』(岩波少年文庫)
クリスチアナ・ブランド『濃霧は危険』(国書刊行会)
松田哲夫(編)『小学生までに読んでおきたい文学3 こわい話』(あすなろ書房)
吉川英治『黒田如水』(新潮文庫)
ジュール・ヴェルヌ『神秘の島 (上・下)』(福音館書店)
アレン・エスケンス『償いの雪が降る』(創元推理文庫)
アレン・エスケンス『過ちの雨が止む』(創元推理文庫)
アレン・エスケンス『たとえ天が墜ちようとも』(創元推理文庫)
リストアップして初めて気づいた。小説ばかりだ。目の疲れがひどいため、電子本は15冊のうち3冊のみ。というか紙の本でも十分疲れるので相当ひどい。そんなわけで、身を入れて読んだものもあれば、だらだらぼんやりと読んでしまったものもある。
『ねじの回転』は読んだタイミングが悪かった。語り手である女家庭教師の言動に妄想がひどかったときのうちの母の気配を感じて、その生々しさが気持ち悪かった。もちろんそれは作品のせいじゃないし、たんにわたしが的外れな見方をしているだけかもしれないが、それでもこの作品の中で一番怖いと感じたのは語り手に対してだった。
『黒田如水』は主人公がそこまで大活躍をするという内容ではないんだけど、まっすぐでどこか青臭いところもある、武人としての官兵衛には好感が持てた。以前読んだ別の作家さんによる戦国ものはいまいちだったが、こういう作風の小説ならほかにも読んでみたい。
月末には、アレン・エスケンスという人の作品を続けて読んだ。以前『あの夏が教えてくれた』という作品を読んで以来、気になっていた作家さんだ。ジャンルはミステリといえばミステリなんだろうけど、入り組んだ謎よりは登場人物の内面に焦点を当てて、人間の弱さも強さも描いているところがわたし好み。ここぞというところで実写映えしそうな派手な場面があるのはご愛敬。
さっきも書いたが、市販の目薬ではもはやどうにもならないレベルで目の疲れがひどい。長く続いている頭痛もめまいも、ひょっとして目のせいじゃなかろうか。というわけで、9月はまず眼科に行こうと思っている。